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第5話-6 キス以上のこと
そうして春は秋の服をゆっくりと脱がせ、そこに唇を落とした。
秋の全身を撫でるように、春の唇が触れる。
秋の胸の先に、春の舌先が触れた。
温かく濡れたその感触に、秋の身体が小さく跳ねた。
秋の表情を伺うように、春の視線が向けられる。
その目は鋭く、とてつもない熱を帯びていた。
唇は次第に下へ向かい、春の細く長い指が秋の下着をゆっくりと剥いだ。そして春は、秋のものをゆっくりと口に含んだ。
秋は思わず目を閉じて、その快感に顔を歪めた。
浅く吐息を上げる。
じっとりと濡れた舌先で何度も擦るように与えられる感覚に、秋は何度も腰を浮かせてしまう。それでも春はそれをやめず、さらに咥え込むようにして秋に快感を与え続けた。
途端、思わず春の顔を両手で掴んだ。
春が咥えていたそれをゆっくりと口から出して、そっと顔をあげ、秋を見た。
「…やばい……それ……ほんとに…」
荒い吐息混じりに呟くようにそう言った秋は、春のTシャツをグッと引っ張った。春はそれに抵抗せず、秋に顔を寄せる。秋は春に腕を回し、春もそれに合わせ吸い付くように秋の唇にキスを交わす。
春は先ほどまで口で愛撫していた秋のそれを、再び手でゆっくりとしごいた。
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