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第7話-11 聞こえたかな
春はそのまま秋に唇を落とした。
先ほどまで交わしていたキスとは比べ物にならないほど、秋を求めるように秋の舌を撫で、秋は思わず春の服を掴む。
春はそれに構わず、秋の服を剥ぎ、全身に舌を這わせた。
必死に声を出さないようにするが、思わず小さく息が漏れてしまう。
「ん…っ」
春がその漏れた吐息に反応し、秋、と小さな声で言った。
「ゆっくり…して…」
そう秋が言うと、春が顔を寄せ、そーっとキスをした。
ゆっくりと舌が絡み合い、小さく水音が布団の中で響く。
そうしてキスをしながら、先ほどまで舌で撫でていた少し濡れた秋の乳首を、春の指がゆっくりと撫でた。
びく、と身体が反応する。
余計いやらしく思え、秋が思わずやっぱり…と声を上げる。
「やっぱり…ゆっくりしないで…すごい…なんか……」
鋭く春の視線が刺さる。
が、春はその言葉を聞かず、ゆっくりとキスを続ける。
そしてズボンに手をかけ、ゆっくりと秋のものに触れた。
すでに硬く反応したそれの先を、いたずらに指で撫でる。
秋はその快感に溺れるように、小さく声を上げる
「…んあっ…」
ふっと春が視線を逸らし、部屋の向こうを見る。
そして再び布団を頭まで上げ、シー、と言った。
それがなんともやらしくて、秋はたまらない気持ちになった。
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