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第12話-3 かわいい

舌先で這うように、ゆっくりと丁寧に耳をなぞる。  舌が耳の中までそっと触れた時、春がんん…と小さく声を上げた。 その反応に、秋は思わずカッと熱くなる。 沸々と湧き上がるその欲のまま、秋はそっと春の服に手を忍ばせた。 カリ、カリ、と指先で春の胸の小さな突起をかすかに引っ掛ける。 次第に硬く反応するが、そうして春の顔を覗き込んでも、いまだ春は目を閉じたままだ。 徐に秋は春にまたがり、次はそれを唇で触れた。 舌先で何度も撫でる。 そのまま手を滑らせ、春のものに触れると、すでに少し硬く反応していた。 下着をずらし、秋はそれをそっと口に含んだ。 舌で何度も先の方をなぞる。 そうして根元まで同じように、時々咥えるように優しく刺激を与える。 次第に春のそれは大きくなり、秋もその春の反応でじんわりと自分のものに熱がこもっていくのが分かった。 「…春…起きて……」 そうして秋が春のものを舌でなぞりながら声をかけると、やっと春が薄く目を開いた。 目が合って、秋の鼓動は一段と早くなる。 先ほどよりももっと深く咥え込むようにして春のものを口で愛撫する。 「…んっ…」 春が控えめに、小さな吐息をあげた。 秋はその声に、昨日の春との夜を思い出す。 じんわりと奥が疼くのが分かった。 たまらず、秋は春がそうするように、ベッドのそばのチェストからローションを取り出した。 そしてそれを手に取り出し、自分の穴をそっとなぞり、自分で指を入れて解した。 春はただ、それを小さく息をして見つめている。 そっと、春の先をその穴に這わせ、なぞるように腰を動かした。 すると、春が秋の手を掴んで寝起きの掠れた声で小さく言った。 「…ゴム…」 秋はその春の言葉に、春が秋の行動を寝ぼけながらも理解し、そうしてそれを許してくれていると感じ、たまらなく嬉しく、そしていやらしい気持ちになった。 「……いい」 秋はそんな時間さえ惜しく、春の言葉を聞かず、そのまま腰を沈めた。 春のものを咥え込んだそれは、春が丁寧に解してくれる時のようにはいかず、いつもよりもずっときつく感じ、秋はその感覚に小さく息を漏らす。 それでも秋は欲を止められず、ゆっくりと腰を上下に動かした。 下に落ちるたびに深いところに当たる春のものに、秋は何度も声を漏らした。 「……あっ…ぁあっ…んんっ……」 その快感に秋は思わずはぁ、と春の上に崩れ落ちた。 しかしまだ奥は疼いている。 秋は甘えるようにして春に言う。 「……春…動いて…」 そう秋が言うと、春がゆっくりと腰を上げた。 とん、とん、と春に与えられる優しい刺激に、秋は意図せず何度も春のものを締め付けた。

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