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第15話-1 秋の誕生日
「…んっ……はぁ…っ…」
まだ控えめな朝陽が差し込む早朝の部屋で、春と秋は絡み合うように一つに重なり合っていた。
季節は秋に差し掛かり、少し肌寒いくらいの冷たい空気が流れているのにも関わらず、秋の肌はじっとりと汗に濡れ、甘い吐息を漏らし身を悶えていた。
春は汗こそかいてはいないが、頬は少し赤く染まり、そんな秋に夢中になって秋の全身を舌で撫でながら、秋にいやらしく腰を何度も打ちつけていた。
――
――
やがて二人は果て、そっとベッドに寄り添うようにして優しく抱きしめ合った。
春のマネージャーである松永からのモーニングコールを待つ間、しばし二人の時間が続く。
春の髪を指先でくるくると遊ぶように触れながら、ふっ、と秋が頬を緩めて言った。
「……最近いっつもこうだね」
「…ん?」
「…朝…」
秋がそう言うと、春もそっと微笑んで言った。
「……秋が誘ってくるから」
だって〜…と秋は続ける。
「…夜は疲れてるだろうなって…眠そうで可哀想だなって思うんだもん」
「……朝も眠いよ」
「ふふ、え〜…めいわく…?」
秋がそう笑って拗ねたように言うと、春は抱きしめた秋の首筋に頬を寄せ、すぅっと秋の匂いを吸い込むようにしたあと、ふふ、と喉を鳴らした。
そっと腰を寄せて秋に当たった春のそれは、まだ少し硬い。
秋はそれをそーっと指先で撫で、甘えるように言った。
「…まだ…時間あるよ」
すると春はふふ、と息を漏らし、言った。
「…最近…ちょっと早く起こしてるでしょ」
「へへ…バレた?」
秋がそう返事するや否や、春は先ほどのようにまた秋の唇に口付けた。
再び部屋には二人の舌が絡み合ういやらしい音が響く。
「……んっ…」
キスの合間、秋が小さく息を漏らす。
秋の手は先ほどからずっと春のものに添えられたままで、キスの合間も絶えずそれを撫で続けている。次第に春のそれはまたさらに大きく張り上げた。
「秋……あっち向いて」
春からの初めての指示に、秋は戸惑いながらも春に背を向ける。
すると春はまた秋を強く引き寄せ、張り上げた春のそれを後ろから秋の太ももの間に捩じ込ませた。
そうして春の腰が動き出す。
秋のもののすぐ下を、春の硬く張ったそれが触れ、何度も下を擦り続ける。
秋はそれに思わず甘い声を漏らす。
「…んぁっ……きもちい……」
その声に反応したのか、春の動きは少し早くなった。
春は秋の首筋を弄るように何度も唇で撫で、時折その唇が開き、吸い付くようにちゅ、と音を鳴らす。
春の指先は秋の胸の先を何度も何度も撫で、そうやって同時に与えられる快楽に秋は、秋に回された春の腕に強くしがみついて大きな吐息を漏らす。
次第に秋の奥がじくじくと疼き出した。
先ほどまで春が中で与えていた快感を再び求めている。
春とこうして体を重ねるようになってから、秋はすっかり前だけでは満足できなくなってしまっていた。
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