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第15話-15 秋の誕生日

秋はすとん、と春の上に覆い被さった。 そっと顔を寄せて唇を重ねる。 自然と伸びた舌は絡まり合い、春は愛おしそうに秋に手を伸ばし、秋の頬から首をその手でゆっくりと撫でまわす。 秋は腰を撫で付けるように春に当てる。 互いの硬くなったものが擦れ、二人はキスの合間、それにふふ、と息を漏らして笑う。 「……あと10分くらいで電話きちゃうかも」 秋のその言葉に春はうんと喉を鳴らして返事をしたが、それでもまた春は秋を引き寄せるように唇を重ね、じっとりと秋の舌を撫で回した。 「…10分でする?」 秋がそう言うと、春はふっと息を漏らして微笑んだ後、覆い被さる秋を引き寄せて抱きしめた。 そうして隣り合って抱きしめ合いながら、言った。 「…10分じゃ足りないかな」 秋はすっかりその気になっていて、その言葉にええ〜と小さく甘えた声を上げた。 すると春が言った。 「昼寝してね」 「なんで?」 「……夜、起きて待ってて」 その言葉に、秋は思わず夜のことを想像して疼いた硬くなったそれを、春のそれに押し当てた。 「……早く帰ってきてね」 「うん」 そうしてまた再びキスを交わし続け、松永からのモーニングコールが鳴り響いたとき、二人してあ〜と声を上げ、笑い合った。

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