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倫を正式なパートナーとして迎え入れ、共に広い世界を巡りたい。
「そんな願いを、君の御両親にお許しいただきたいと思って」
「だから急いで。僕の実家へ、明日にでも行きたいとおっしゃるんですね」
怜士はうなずき、倫は考えた。
(じゃあ僕も、覚悟を決めなきゃ)
そう、思った。
顔を上げ、真っ直ぐに怜士の目を見た。
「では、僕も。怜士さまに、打ち明けたいことがあります」
急に引き締まった倫の表情に、怜士は少し戸惑った。
戸惑ったが、きちんと聞く耳を持った。
(倫は何か、特別な告白をするのか?)
だったら私も、真剣に聞かなくてはならない。
そう思い、静かに待った。
「僕は怜士さまを、ずっと前から好きでした、と言ったことがあります」
「そういえば、確かにそのような言葉を聞いたな」
『出会ってから、まだ三日しか経っていないのに。こんなにも君に惹かれるなんて』
『僕は、ずっと前から怜士さまが好きでしたよ』
『前から? どこかで、私は君に会っていたかな?』
『そのようなものです。後日、落ち着いてから、詳しくお話しします』
今こそ、自分がこの世界の人間ではないと、打ち明ける時が来た。
倫は、高鳴る胸を抑えながら、怜士に告白を始めた。
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