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第2話 ※R18
長い廊下を抜け、寝所にたどり着いた。
襖を開けて中に入ると、薄闇の中わずかに漏れ入る陽光が、乱れた布団を浮かび上がらせた。
「着いたぞ」
足を使い、邪魔な掛ふとんを蹴りやる。
童 を抱えたまま、覆いかぶさるように布団に下ろすと、案の定最後のチャンスとばかりに逃走を図る。
この世のどこに逃げ場があるというのか……少し躾が必要なようだ
体の下でもがく童 の細い両手首をやすやすと掴み、布団に押し付けると腰を膝で挟み込んだ。
避ける暇 を与えず、唇を押し付けるとわずかな隙間から舌を差し込んだ。
まだ成長の途中である口内には差し込まれた舌が大きすぎるのだろう、苦しそうな声が漏れ聞こえてくる。押さえつける体が硬く強張っている。
人間は、特に幼子は驚くほど柔軟に適応していくものだ。そうだろう?
逃げ場のないほど埋められた口内で、怯える幼い舌を愛撫する。唾液を絡ませ、味を覚えさせるように執拗にすりこむ。
脳がしびれるような甘さを堪能し、今度は舌先を上顎の裏へと移動させた。
舌先で上顎の裏を優しくなぞる。
何度も何度も時間をかけて、幼い欲情に小さな火を灯す。
陸にあがりたての魚のように身を跳ね上げ、抗議のうめきを漏らす体から力が抜けた頃、ようやっと口内を解放した。
もう逃げる体力も気力もあるまい、と両手首の戒めを解き、桃色に染まった肢体を見下ろした。
もう少しだな……
ご褒美を与えるように額に、瞼に、頬に、鼻先に優しく唇を落とす。
木苺のようにぷっくりと膨らんだ唇には、触れる直前でふいと顔を離す。
童 の唇が追いすがるようにわずかに動く。
「もっとして欲しいのか?」
笑いをにじませたその声に、とろとろと夢心地だった瞳が覚醒したように光をとり戻す。
そうだ。きちんと覚えていろ。
お前の体が、昨日までは清らかだったその体が、何を与えられ、何を得たのか。
「まだ2日目だというのに、誘い方が上手いではないか」
「ちがうっ!そんなんじゃ……っ」
あげた抗議の声は、途中で遮られる。中心に添えられたその手によって。
布越しに触れるか触れないかの刺激ですら、童 にとっては強すぎるらしく、瞳に恐怖を浮かべて懇願してきた。
「……だめ」
「そこはなんかっ……だめ……っ」
少ない語彙で必死に訴えているが、はなから聞き届けるつもりはなかった。
すでに存在を主張し、しっとりと湿ったそこをゆっくりと上下に撫でさする。
「やだ!やだやだ!
こわいっ、こわいからっ!もうやめて!」
「心外だな
絹ごし豆腐より優しく扱っているというのに」
ぽろぽろと眦 からこぼれる涙を舐めとると、安心させるように頭を撫でた。
「今日は……もう終わり?」
涙に濡れたすがるような瞳に優しく微笑み返す。
「まさか」
「うそつき!」
絶望に顔を歪ませ、泣き叫ぶ童 の肌着を脱がせると、ぷるりと幼い性器が露わになった。
ひくひくと揺れるかわいいソレをよく見るため、両膝をがばりとひらかせた。
身をかがめ、昨日教えたばかりの快楽を求めるように震えているソレをそっと口に含んだ。
「ひっ!!」
短い悲鳴をあげたきり、声も出せず身悶え、ビクビクと跳ね上がる腰を押さえつける。
ケガなどされては困る
ケガなどもってのほか、少しの痛みも与えるつもりはないのだ。
口に含んだままゆるゆると刺激を与えると、逃れられない状態で与えられる快感に体が順応し始めたようだ。
苦し気に漏れる吐息のなかに、年に見合わぬ艶が混じりだした。
それに合わせ、少しだけ刺激を強める。
形を確かめるように舌でなぞり、唾液を絡ませる。
あえて音をたててしゃぶり、耳からも犯す。
弱いところを探りあてると、そのポイントをさけるように刺激を与え続けた。
吐息が切羽詰まったようなものに変わり、もどかしげに快感を求める腰を、絶対的な力で抑え込む。
お前は大人しく与えられた快楽を貪っておればよい
今はまだ、な
吐息がすすり泣きに変わるころ、ようやく許しの瞬間が訪れる。
そろそろ頃合いか
ぱんぱんに膨れ上がった部分を口に含むと、くぼみを舌先でぐりぐりとえぐる。
急に与えられた強烈な刺激は、童 を容易に絶頂へと導いた。
折れそうなほど体を弓なりにそらし、二度三度、大きく体を痙攣させる。やがて、どさりと魂がぬけたように身を横たえた。
ひくひくと余韻を楽しむように震える性器を、そっとにぎりこむと絶妙な力加減で上下にしごき始めた。
「あ!や!
やだやだやだやだやだやだやだやだ
とける!なくなっちゃう!なくなっちゃうからっ!!」
「さっきは見られなかったからな
上手にイケるか見せてみろ」
こぶしが白くなる程ふとんを握り締め、強すぎる快感に耐える。恐怖と快楽に歪んだその愛しい姿を愛でる。
――至福だ
精通を未だ迎えぬその幼い体に射精というゴールはない。強制的に絶頂を味わわされ続けるという地獄に童 の意識が先に音をあげた。
意識を失った童 を、やや弾む呼気を抑えるように整えながら見下ろす。
汗で張り付く髪の毛をそっとはらってやると、意識のない童 の耳元で
「お前はワシのものだ
永遠 に離しはしない」
囁いた。
瞬間、聞こえたわけでもあるまいに、眉間にしわをよせた愛しき稚児を満足そうに見下ろすと、汚した体をふき清めてやるための湯の支度に立ち去った。
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