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第21話 ちゃんと最後までしたい(R18
信じられないが、今、俺はヤギを抱いている。
同級生なんだ。色々あったけど、友達だった。
ずっと好きだったけど、ひた隠しにして、守る為だからって、手を繋いで帰るのが幸せだった。
中学で出会った時、なんて綺麗な奴がいるんだろうと、話しかけることさえ出来なかった。
上品で、喋ること一つとっても嫌みの無いハイソで、なんでこんな公立に来てるのかわからない、孔雀みたいなお坊ちゃまだった。
でも綺麗ななりに、叔父につけ回されてる事を、席が隣になった事をきっかけに相談された。
それを思うと、あの叔父に感謝しか無い。
あいつは、俺達の共通の敵だった。
俺は就職したあと、いい格好見せたくて力になったつもりで、どん底に突き落とした。
恐らくそれは、あの叔父には好都合だったんだろう。
誰も味方のいない中で、普通ならいっそラクになること考えるだろう。
でもこいつは、強かった。
生きてて、くれた。
それだけで、嬉しくて。
もう関わるべきじゃないかもしれない。そう思ったのに、こいつは俺を許してくれた。
俺は、神様から再度ワンチャンスもらった。
今度はこいつを幸せにしなきゃならない。
2度と失敗は許されない。
大事にするよ、美里。
一生大事にするから。
「 ねえ、 」
「 ん〜? なんだい? 」
ワキを指で辿ると、くすぐったいのか、可愛い声を上げて身をねじった。
「キャッ、やだよ、くすぐったい。ミツミ、ねえ。」
「 健人 」
「ねえ、健人、こんな関係になると思った? あっ、んっ 」
「そりゃあ…… 俺の予定には入ってたから。」
「エッチだねー、ほんと肉食なんだから。 ひぅっ、やっ、いじ、わる。」
下腹部に手をやると、ピクンと身体が跳ね上がる。
股間に手をやり、やんわり揉むとペニスをこする。
羞恥に片手で顔を隠す仕草が可愛い。
「ん、あ、やっ、い、いや。」
「綺麗だ、美里、美里、ずっと、俺は中学の時から、俺は…… 好きで、好きで、大好きだった。」
「あっ、や、やだ、そこばかり…… 」
身体が弓なりに引きつって、堅く立ち上がってきた。
ああ、いい。反応がステキだ。
もっと虐めたくなる。
下腹部にキスをして、美里自身を口に含む。
「あっ! いや、や! き、汚いよ、」
汚くないよ、お前の全部が綺麗だ。
ペニスを横から舐めて、口にくわえてしごいた。
「ヒッ! あっ、あっ! ヤッ! 」
美里が両手で顔を覆う。
激しく首を振って声を上げた。
「いや、いや! ミツミ! ミツミ! やっ!
やだ、怖い、ミツミ! 怖い! 返事して! 」
あっ! しまった、駄目だ、急ぎすぎた。
口を離して抱きしめる。
「ここにいるよ。大丈夫、大丈夫だよ。
ほら、ミツミじゃなくて健人だろう? 」
「はっ、はっ、うん、うん、健人、良かった。健人だ。」
顔から手を離すとホッとする。
まだやっぱり怖いんだなと思う。
ゆっくり、ゆっくり、愛さなきゃ、安心して委ねられるように。
「フェラしたら怖い? 」
「ん、少し。ミツミが見えないと不安になる。」
「ヤギ、ほら、良く見て。お前とセックスしてるのは誰だい? 」
美里は薄く目を開き、手を回して抱きしめる。
「うん、大丈夫。大丈夫だよ、健人。もう思い出さない。」
泣きそうな顔に、大丈夫、大丈夫と、口づけして首筋からキスのやり直し。
何度やり直したっていい。
あの叔父の影が見えるのを払拭したい。
「ほら、案内の途中で大きな紅葉があっただろう? 」
「んっ、ふ、うん、」
「あれ、 ちゅっ、 譲ってくれた、 人が、 」
「はあ、はあ、はあ、うん、はあ、んっ! 」
「ぴちゃぴちゃ、 別の場所で、 やってる、 のは、 ちゅっ、ちゅっ、」
「うんっ、あっ! あっ! 」
「なに料理の、キュッ、チュッ! 店でしょうか?! 」
ペニスくわえて、いきなり質問来た。
「やっ! 出ちゃ…… あっ! あっ! あっ! お、お寿司? 」
先の弱いところを、べろりとなめ、皮を剥いて舌先でいじると、ヒイヒイ声を上げ、身体をねじって健人の頭を押さえる。
「ヒッ! いやっ、やめっ 」
くわえ込んで、ギュッと吸った。
「 ウッ、あっ あっ! カレー! 屋さんっ! んうーっ! 」
ビクビク身体を震わせて、射精する。
内股が、ビリビリと痙攣して、ギュッと吸うたびに悲鳴を上げた。
「残念、懐石料理でした〜 」
「うっうっ、もうやだあ、やっぱ止めるー 」
あー泣かせちゃった。
片足持ち上げて、指先から足を舐める。
「お前さ、最後いつ射精した? 」
「やだ、やだ、変態。そんな事聞くな! うっ、うっ、うー、うー、」
凄い、快感に弱いんだな。
そう思うと、被虐心がそそられた。
内股を指でなぞるだけで、引きつった声を上げる。
「ふふっ 」
「うー、なんだよお、ひっく、ひっく、もうやだぁ」
くったりしたペニスが、戦意喪失してる。
舐めた足グイと横に広げて立てると、逃げるように腰を引いた。
「やっ! 」
「美里ちゃん、怖いんだー 」
右足の膝裏に腕をかけ、グイと持ち上げながら覆い被さると、プイと顔を背ける。
頬にキスすると、文句言おうと正面向いた。
「もう! 虐めすぎ…… むぐ、んっちゅっ、ちゅっ、くちゃ、ちゅっ」
顔の横で手を押さえ、指を絡めて握り合う。
ああ、好きだ、好きだ。
足から手を外し、腰を抱き上げペニスをこすり合う。
「うぐうっ! うぐっ! んーー ! あーーっ、 ひっ! 」
美里は痙攣するようにビクビク身体を震わせて快感を味わう。
そんな反応がたまらない。
「身体の感度良すぎだよ、お前。入れたらどうなるんだよ。
よがり狂うんじゃ無いの? 」
「はあっはっ、恥ずかしい事、やだ。言わないで。
うっ! ううっ、」
片手で目を隠して、いやいやする。ブルブルッと震えて、鳥肌立てた。
ズクズクッと、何かが下腹部を走る。
「ほら、俺の触ってみな。」
握り合う手を、俺の股間へと誘導する。
そうっと触ると、目を見開いた。
「おっき、やだ、怖い。」
「優しくするから。うっ、」
やんわり触る手に、たまらず堅さが増してくる。
美里が怖くなったのか、ギュッと健人の身体に抱きついた。
「こ、わ、い、」
「大丈夫だよ。」
「怖い、どうしよう。ねえ、どうしよう。」
「んー、そうだなあ。やめる? 」
「やだ、やだ! 怖い、でもしたい。どうしよう、ねえ! 」
「何だよそれ、困った奴だなあ。」
美里の背中を手でなで回し、尻に手を持って行く。尻がビクビク震え、固く締まった。
「やっ、やっ、怖い。」
背をポンポン叩いてあやし、ギュッと閉じた目にキスをする。
「美里、ほら、力抜いて。したいんだろ? 」
美里が小さく何度もうなずいて、大きく深呼吸する。
自分もしたいけど、無理強いはしたくない。
「僕は、健人とセックス、ちゃんと最後までしたい、したいんだ。健人と1つになりたい。」
「よし、じゃあがんばろ? 」
「うん、うん、ごめんね。」
「なに、ほんとに嫌なときは言うんだぞ? 」
「言わないもん。」
「あははは! すげえ葛藤の荒波! 」
「わーーん! ミツミの馬鹿ッ! 」
どんどん背中叩いて抱きついてくる。
泣きじゃくって可哀想で、何度も額にキスをした。
「よしよし、じゃあ続きしよか。
膝立てて。口で息して力を抜いて下さい。」
「うん。」
膝を立てさせて両足を開く。
横からローションとって、閉じようとする足を上げてアナルに指を当てた。
「ほら、大丈夫、痛くしないから。」
指先でなぞると、美里の腰が横に逃げる。
「やだ、やだぁ、怖い 」
泣いて駄々っ子のように首を振る美里に、横からキスをする。
頬を舐めて、首筋に下り、そして胸を舐めて乳首を舌で転がす。
ビクビク身体が揺れる。
「やっ、はっ! はっ! 」
「そう、口で息して、ここの力抜いて。」
「やだ、わかんない。」
「口で息して、ほら、ハーハーって、お腹から力抜いて、指入れるだけだから。」
「やだ、汚いから、ゴム使って、やだ、やだ、」
「あー、ゴムかー 」
注文多い姫だなー
コンドームの箱に詰め込んでた手袋付けて、美里に見せると片目開けて小さくうなずく。
「お前さ、ほんといじらしくて可愛いな。」
「ううっ、く、変態。」
ニヒヒと笑って、うるむ目にキスすると、ワセリンとってアナルにピタリと付ける。
ビクンと身体が跳ね上がり、また身体が硬くなった。
「はい、口開けて、ハーハー」
「はあ、はあ、はあ、」
ブルブルッと震えると、身体から力を抜いた。その隙に、指をヌルンと入れる。
「あっ! や、やだ! 」
「ほら、どう? どうもないだろ? 大丈夫だろ? 」
お尻から、力が少し抜けた。
ゆっくり出し入れしながら、奥を責めない。きっと、慣れない快感が恐怖を呼んでる。
「なんか、気持ち悪い。」
ゆるゆるしてると、恐怖心が薄れてだんだん力が抜けてきた。
そこで、2本に増やす。
「んあっ! あっ! あっ! あっ!
広げちゃ、やっ! 」
「堅いよ、ほら、ハーハーは? 」
ヌルンヌルンと、出口付近で収めて出し入れする。
身体が逃げて、横向きで小さくなって行く。
何かすっごいいけない事してるような気分で、苦笑した。
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