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第129話

「まして今回の件に関しては兎都が深く関わっているように見える。ヒバリ殿と関係のある、兎都から来た元貴族の母子。それも今や母親の方は第三夫人だ。真っ先に疑うべきだと判断した自分を、私は間違っているとは思わない」  ただ淡々と証拠を集め、弾劾するだけだ。この国にとって害となるものをすべて排除するのが第二王子たるサーミフの役目である。 「……なるほど。では、私は今まで通り殿下の御心に従いましょうな」  それがどんな非常なものであっても。  何一つ変わることなどないと断言するかのようにワインを飲む主を見て、侍従長は深く深く頭を垂れた。  君が調べて欲しいと言っていたものが見つかったよ。  確かに〝アレ〟の成分は君の言った天使の微笑みだったようだ。  ふふ、そうだね。あれは危険なものだから根絶やしにされたはずだったけど、どうやら残っていたみたいだ。  いや、残されていたと言った方が正しいだろうね。  そう、うん。確かに兎都が関わっていないとは言えないね。あの家も、うん、その通りだ。  とはいえ、短略的に見て良い時と悪い時がある。  常に難しく考えろとは言わないが、物事がそう簡単だと思い込むのも問題だ。視野を広く持たないと、見えるものも見えなくなってしまうからね。  いや、君を責めているわけではないよ。君はよくやっている。だけど頑張りすぎて、怪我なんてしてはいけないよ?  何も止めないけれど、君が傷つくのはとても悲しい。この気持ちは君だからこそわかってくれるだろう?  あぁ、そちらの方は任せてくれ。大丈夫、上手くやるさ。  うん、うん。そうだね。わかったよ。  無理はしてほしくないけれど、そうだね。  はやく帰っておいで、私の小鳥。

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