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第222話
「もう、起きて、大丈夫ですよ」
ふわり、ふわりと覚束ない口調でヒバリが言う。反射のように起き上がり、ヒバリの方へ顔を向けて、凪は目を見開いた。
ボンヤリ、というよりはどこか酒に酔っているかのような顔で立つヒバリは構えた様子も何も無いというのに、その足元には先程聞こえた声の主だろう二人の男が倒れ落ちている。ほんの微かに胸が動いていることから息の根は止まっていないようだが、その瞼はしっかりと閉じられていた。
「少し時間がかかってしまったかな……」
そんなことを呟きながら、ヒバリは倒れた男の胸元やポケットをゴソゴソと探っている。何をしているのだろうと凪が疑問に思う暇もなく、彼は男の懐から鍵束を取り出した。
「あまり長居はよくないから、行きましょう」
口調が定まらないヒバリは、どこかボンヤリとした目をしながら凪の手を取る。凪の返事を聞く少しの時間すら惜しいとばかりに歩き出した。凪はただそれについていくしかなくて、元々働かない頭が混乱でますます働かなくなる。
でも……。
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