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第234話
「あれ? 鍵が開いてらぁ。まーた誰か閉め忘れたか?」
「何言ってんだ。新入り以外の部屋は鍵が閉まってる方が珍しいだろうがよ」
それは警備上どうなんだ? と思わずにはいられない会話をしながら男が二人入ってくる。パチリと電気がつけられ、一気に視界が明るくなった。その眩しさに思わず凪と子供はギュッと目を閉じる。しかしヒバリは明るくなったがゆえに見えるようになった様々なモノに目を細めた。
「で、これはどこに置いときゃ良いんだ?」
隙間から覗けば、中年の男がこの部屋にあるものと同じ箱を両手で抱えていた。随分と大きな箱を早く下ろしたくて仕方がないらしい。
「あぁ、適当にそこら辺に置いときゃ良いんじゃねえか? どうせ三日後にここにあるもん全部船に運ぶんだからよ」
邪魔にならなければどこでも良いと言うように、少し若く見える男は同じように両手で抱えていた箱を地面に下ろした。そして思い出したように中年の男を振り返る。
「あ、でも乱雑に扱うなよ? 暴発でもしたらたまらねえからな」
暴発。その言葉が耳に入って、思わず凪はヒバリの方を見る。しかし彼は驚いた様子を見せることもなく、何かを考え込んでいた。
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