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第235話

「わかってるって。これでも大事な金の卵なんだ。どんだけ簡単なお仕事でも、金の価値を忘れるほどボケちゃいねえよ」  当たり前だろ? と笑う男に、それもそうかともう一人も笑う。  金の卵とは一体何であるのだろうと凪が考え込んでいれば、いつの間にか男たちは電気を消して部屋を出ていた。やはり管理は杜撰なのだろう、鍵は開いたままである。 「今のうちに……」  また誰かが来る可能性は否定できない。一刻も早く地上へ、外へ逃げるべきだ。そろりと 隙間から這い出て凪は扉を開けようとする。しかしそれをヒバリの手が止めた。 「少し、待ってください」  そう言ってヒバリはキョロキョロと辺りを見渡した。こんな暗い中では何も見えないだろうと思うのに、ヒバリは何かを確認しているように見える。そして何を思ったのか、突然壁にあるスイッチを押して電気をつけた。

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