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第278話
「ヒバリ、君は兵士ではない。なのに戦えない者を二人も守りながら動くのは大変だっただろう。この道があった、こうすれば良かったなんて、その場にいなかった私が言えるはずもない。ヒバリはヒバリが持てる力の全てを使って戦ってくれた。そして今、私の元に帰ってきてくれた。これ以上のことなんてない。ヒバリ、私はヒバリを褒めこそすれ、怒ったり幻滅したりなんてしないよ」
まるで幼子を甘やかす父親のようだと思った。察するという暇さえ与えず全てを言葉にして、閣下はヒバリを撫でている。そしてヒバリもまた、迷子の幼子のように瞳を揺らして閣下の胸元をギュッと握った。
「でも、失敗した……」
それは捕まったことに対してか、それとも、自分や凪が傷を負ったことか。
「確かに私はヒバリが傷つくことを好まない。けれどそれは君に痛い思いをしてほしくないからだ。ねぇ、ヒバリ。これだけは覚えていなさい。ヒバリが何をしようと、このディーディアで調査し、動けと命じたのは私だということを。ならば、全ての責任は私にある。ヒバリは何を気にする必要もない」
すべては私の采配の結果なのだと閣下は断言した。一歩間違えれば、すべての功績は自分のものだと取られかねない傲慢な言い方だったかもしれないが、きっとそうではない。
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