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第297話

「今のところ確実なものではない。だが確かに、閣下は私に答えをくれた。非現実的で、とても信じられるものではない。だが、それが真実なら、大半の説明はつく。まさに点と点が繋がるということだ。今はまだディーディアの化学班に調べさせている最中だから、答えを持っているとは言い切れないがな」  まだ確実ではない。そう言ったサーミフであったが、心のどこかで閣下や報告書に記載されたヒバリの言葉が真実なのだろうと思っていた。否定する理由が〝非現実的だ〟ということだけで、それこそ〝ありえない〟と断言できるだけの証拠はない。そんなことをいえば、世の中のすべてを確たるものにする証拠など存在するものかと誰かは言うだろう。実際、何かを成したという証拠を得ることはできたとしても、していないという証拠を得ることは難しい。だから〝ありえない〟と断言する証拠などあるわけがなく、証拠が無いからといってその意見が間違いであると断言することはできない、などと言いつのることは簡単だろう。しかしサーミフだけは、それをしてはならないと理解していた。

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