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第342話

「しかし……」 「ヒバリ殿の件に関しては、すべては私が命じたこと。そこに私情が入っていようと責める気はない。ある程度の危険は予測できた。予測できた上でナギに命じた。ヒバリ殿の側にいろと。ならば、その行動も結果も、全ては私に責任がある。幸いなことに、閣下は我々に対して責任を問う気はないようだ。今はそれをありがたく受け取っておこう。むしろ――」  真っ直ぐにこちらを見てきた閣下の瞳を思い出す。 「むしろ、閣下はナギがヒバリ殿の行動の一部を私に報告しなかった気遣いに感謝されていた。それゆえに目を瞑られていることも多々あるだろう。言葉にされないだけで」  彼は私情だと言った。閣下もヒバリも私情で動いたのだと。しかし彼が公爵で、それ以上の力を有し、サーミフがディーディアの王子である以上、たとえ本人たちが私情だと幾度言ったところで簡単に終わるわけがない。

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