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第356話
静かで、重い声音だった。王室が滅ばぬ限りサーミフが知ることのないモノを知っている。確かに、彼の中では〝たかが金〟ではなかったということだろう。
「……そなたの言い分を受け入れることはできない」
それをすれば、同じように平民として生まれながらも真っ当に生きている人々に対して平等ではなくなる。
罪は罪で、裁かれなければならない。法は、誰に対しても揺らいではならない。
「だが、私はその言葉を受け止めるべきだろう」
それが王子として生まれたサーミフの責務だ。
静かなそれに、男はほんの少し目を細めてサーミフを見る。そしてやはり、しかし勢いなくハッ、と鼻で嗤った。
「お綺麗なこった」
王族にとって――否、特権階級にとって平民の、それも罪を犯した者など路傍のゴミに等しく視界にすら入らぬものであろうに。随分と青臭いことを言う。男の言葉を〝受け入れない〟と言ったように、彼らは大きな物事の前には小さなものを山程捨てる決断をすることができるだろう。綺麗なもので成り立つどころか、綺麗なものを探す方が難しい。
だが、きっと彼はその言葉の通りにすべてを〝受け止める〟のだろう。
「すべては金のためで、人を害するのが目的でなかったというのなら、教えて欲しい。あの毒をどこで手に入れた? 解毒方法はあるのか?」
以前閣下が言ったように、記憶が沈められるのではなく〝消える〟のなら、何をどうしたってその記憶は戻らないだろう。しかし解毒剤があるのであれば、寿命を削ると言う毒が体内に蓄積されていればそれを薄れさせ、あるいは消すこともできるかもしれない。
こんばんは
いつも拙作を読んでいただき、ありがとうございます
お休みをしている間、雨などの災害が起こっておりましたが、皆様ご無事でしょうか?
被災されている方々に心よりお見舞い申し上げます
また、この度は私の愛犬に対し、心よりの励ましをたくさんいただきまして、本当にありがとうございました
お知らせをさせていただいておりましたが、先週の土日が本当に山場だったのか、ご飯も食べれず水も飲めずで、ずっとグッタリと眠っていたので、正直なところ最悪を覚悟しておりました
しかし、幸いなことに月曜日から少しずつご飯を食べるようになり、自分から水を飲むようになりました
退院してからは呼吸の関係でずっと酸素室だったのですが、お薬があったのか、徐々に酸素室から出ても呼吸できるようになり、今ではまったく酸素室を使わないまでになりました
たくさん調べ、覚悟を決め、愛犬の呼吸数を数えたりと生きた心地のしない1週間でしたが、少し希望が見えてきました
まだまだ油断はできませんが、精一杯やれるだけのことをやってあげ、なんとか元気に長生きして欲しいと願うばかりです
たくさんの応援やお心遣い、本当にありがとうございました
また、小説に関してですが、諸事情あり、思うところも多々ありまして、少し執筆スピードを上げます
今までは一日に一回の更新でしたが、増やしていこうと思っております
スピードを上げたとしても、お話の内容が薄っぺらくなったりはしないように頑張ります
なので、もしよろしければまた見守っていただけましたら幸いです
よろしくお願いいたします
十時(如月皐)
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