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第413話

「……良いと、他ならぬ殿下が仰ってくださるのですか?」  きっと、その言葉に込めた意味をサーミフが正しく知ることはない。だが、それでも凪は問いかけずにはいられなかった。  逸らしたくて、けれども逸らしたくないと凪はサーミフを見つめる。視線の先で、黒曜石のような瞳が柔らかに揺れた。 「ああ」  そっと、サーミフの手が伸びて銀のカトラリーを取る。そしてタルトのイチゴを刺すと、凪の口元に運んだ。 「私がそう言おう」  ちょん、と唇にイチゴが触れる。そっと瞼を閉じて、凪は口を開きイチゴを食んだ。

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