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第418話
理由がどういったものであれ、ずっと働いてきたのだ。サーミフの側では多くの要人に会うこともあるため、気を張り詰めることも多かっただろう。銃槍を喜ぶことなど当然できはしないが、それでもこの機会にゆっくりと休めば良い。それはサーミフや医師はもちろん、凪に好意的な使用人たちも同じ気持ちだった。だからゆったりと過ごせるよう気を配ったのだが、それは凪にとって余計なお世話だったのかもしれない。そう医師が思うほどに、凪の顔色は誰が見てもハッキリとわかるほど違っていた。
「今まで考えたこともなかったので、よくわかりませんが……、でも、そうですね。確かに動けることはありがたいです。あれもこれもとしたくなる」
以前までは、それが当たり前だった。サーミフの衣装を用意することも、彼の様子を見て食事や間食、茶にいたるまで全てを吟味するのも。あとは朝湯をするサーミフのために香り付けを――。
そこまで考えて、ふと凪は顔を上げた。医師が不思議そうな目で見ている。
あぁ、そうか。
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