454 / 477
第454話
落ち着け、とサーミフは凪の肩をポンポンと優しく叩いてから、一緒に入ってきた使用人の女に視線を向ける。彼女はすべて心得ているとばかりに頷いてティーカートをテーブルの近くに停めると静かに礼をして下がっていった。パタンと扉の閉じる音が小さく響く。
「少しは落ち着いたか?」
問いかけながら、サーミフはゆっくりと椅子に腰掛ける。目線が少し近くなって、凪は失態の数々に顔を赤くしながら頷いた。
「お見苦しいところをお見せして申し訳ございません」
失態に失態を重ねたと凪は俯くが、それを見たサーミフはクスリと笑った。クスリ、クスリとしずかではあるものの空気が揺れる。ソロソロと凪が顔を上げれば、抑えようとはしているのだろう、口元に手を当てながら小刻みに肩を揺らすサーミフの姿があった。
「あの……、そんなに面白いものがあったでしょうか?」
ただただひたすらに、新人がやりそうな失態を長年仕えているはずの凪がしてしまっただけだ。そこに苛立ちを抱かれるならわかるが、そんなに笑うほど面白いものがあるとは思えない。へにょりと眉を下げて思わず首を傾げた凪に、サーミフは未だ笑いを抑えきれぬまま、違うのだと小さく手を横に動かした。
急にお休みをいただきまして、申し訳ございませんでした。
愛犬が色々と大変なことになっていたのですが、多分原因もわかった、と思うので、回復してきたこともあり今日より更新を再会していこうと思います。よろしくお願いいたします。
十時(如月皐)
P.S なぜか一日中ふじょっしーさんがシステムエラーだったので入れず、まとめての更新になり申し訳ございません
ともだちにシェアしよう!

