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第466話

「ナギにとって王子と少年が会うことが、ハッピーエンドなのか?」  思わぬ問いかけに凪は再び首を傾げる。そんな凪を見てサーミフも首を傾げた。 「少年が王子のために危険を犯したことは変わりない。再び会えたとして、王子がそれを責めることもあるかもしれぬし、あるいは意見が食い違ったまま喧嘩別れしてしまうこともあるかもしれない。そうなるのなら、多少淋しくとも生死がわからない――つまりは希望を残したまま別れる方がハッピーエンド、という可能性も無くはないのでは?」  戻ってこないということは、明確な生を知らないと同時に、明確な死も知らないということだ。とらえようによっては、きっとどこかで幸せに生きているという希望が残る結末でもある。再会しても王子様が少年の無茶を、それが心配ゆえだったとしても咎めてしまえば、伝わらなかった時に辛い別れが来てしまうだろう。サーミフはそう言いたいのだ。凪もその言葉は理解している。しているが、凪は首を横に振った。 「王子様にとって少年が得難き、たった一人の存在であるのならば、どんな形であれ諦めてはいけないと私は思います」  もしかしたら、未来でまた同じように王子様に接する者が現れるかもしれない。あなたの側にいたいのだと言ってくれる友が。でも、それはあの少年ではない。

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