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第507話

「惜しいな。私や兄上には効果はないが、その美貌さえあれば真っ当な手段でものし上がろうと思えばいくらでものし上がれただろうに。それこそ、どこぞの王族や貴族の妻にでもな。だが、それらの道を捨ててそなたはこの件に関わってしまった。実に運のない」  もっと損得勘定ができればよかったのに、と口では憐れむようなことを言っているが、サーミフの表情は実に淡々としていて心が読めない。そんなサーミフを控えていた侍従長とエルティナがチラと見たが、衝撃と怒りに頭を支配されているローラは気づく事はなかった。 「そなたの協力がなくとも後ろにいる者にはいずれ辿り着くことができるだろう。時間の問題で、結末は変わらない。さて、そなたはどうする? 私に今ここで素直に話すか、それとも後ろにいる者を守って口を閉ざすか」  ローラが言おうが言うまいが、後ろにいる者の末路は変わらない。ただ捜査に協力したとしてローラ自身が減刑されるか否かは変わるだろう。

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