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第4話 BUNNYPARTY+2

※終始スケベです 嫉妬/アナルプラグ/体液溜まり/連続絶頂 ――バタン。 ドアを閉めた瞬間、我慢の糸が切れた悠が、怜司の腰に丸い兎しっぽをこすりつけてくる。 スーツ越しの刺激が怜司のズボンの中をいたずらに誘惑し、怜司の息が一瞬止まった。 「はっ…、…んん…っあっ…アッ…」 小さく喘ぎながら、発情した兎が怜司の前で腰をくねらす。 悠のペースに飲まれてなるものか、と怜司が荒々しく息を吐き、背後から悠の胸を抓んだ。 「おらエロウサギ、お仕置きの時間だぞ」 毒づいてシャツのボタンを乱暴に引きちぎると、ボタンが飛び散り、締まった胸筋が露わになる。 「は…っ、あ…、怜司、これ支給品なのに…」 「お前ごとめちゃくちゃにしていいって、マスターの許可はとってる」 悠が小さく息を吸った瞬間、怜司の指がその頂点をつまむ。 硬くなった突起を指の腹で撫で回し、ぐり、と捻るように圧を加えられると、ゾワゾワと下腹部が疼きだす。 「んぁ…っ、やっめ、…そんな、引っ張ったら、千切れ…るっ」 悠の背がぴくんと跳ね、喉奥から掠れた声が漏れた。 片方の乳首を摘まみながら、もう一方を親指で擦ると、ぷくりと芯を持ったそれが、まるで舌を欲しがるように立ちあがってくる。 「もう感じてんのか?」 怜司が囁くと、悠が睨むように視線を返しながらも、指にこすり付けるように胸を自ら押しつけてきた。 「怜、司…、早く、しろって…、もう、ヤバい――…」 催促する悠の腕を強く引き寄せ、ベッドまでたどり着かず、近くのテーブルに押し付ける。 息を荒げる悠の体をテーブルにうつぶせに縫い留め、唇と舌で首筋を嬲る。 汗ばんだ肌に軽く歯を立てて、痕にならない程度の甘噛みで刺激を与えて。 「怜司…っ」 もう我慢できない。 見上げてくる瞳がそう訴えていた。 応えるように怜司の指がスラックスのファスナーを下ろし、丸い兎しっぽのプラグをゆっくり引き抜くと、くちゅり、とローションを垂らして穴がヒクついていた。 粘膜は熱くとろけてぽっかりと口を開けたまま、物欲しげにパクパクと誘ってくる。 「こんなエロいプラグ突っこんで穴濡らして、誰にでも腰振りやがって」 穴の周りを親指でくるくるとなぞり、よくほぐれたそれの柔らかさを確かめる。 指が中に入りそうになると、期待からか、悠は入れてほしそうに腰を押し付けてくる。 「接客する俺のこと、見てたんだろ?ずっと、目で追ってたくせに…っ俺を…」 やらしい目でさ、と息も絶え絶えに悠が煽ると、その言葉に怜司の欲望が一気に爆発した。 入り口の肉を巻き込みながら、無理矢理に怜司の熱い肉が入っていく。すでに蕩けた中の肉が吸い付くようにそれを迎え入れた。 「んふっ…ぅっ、大き、い…ッ!はぁ、あ…、あっ」 待ちわびたご褒美に背が弓なりに反る。 一度ギリギリまで引き抜いてから根元まで突き入れ、それを数回繰り返してからピストンを速めていく。 兎の耳がリズムに合わせて揺れ、先走りが溢れて太ももを伝い落ちた。 肉を打ち合う音に合わせてギッギッと鳴くテーブル。爪を立てた悠の指先が白くなるほどに、追い立てられて声が上ずる。 「ぁ…っ、あっあっ、怜司、そんな、擦ると、…いいとこ当たって…ッ、すぐイっ…っ」 「うるせー悠、簡単にイクんじゃねえ!べろべろとおっさんたちに舐め回されやがって」 怜司が腰を打ち付けながら、パシンとお尻を叩いた。 「ああぁ…っ」 それすらも刺激になって、甘イキするように微かに痙攣してしまう。 「仕事内容に文句言うなら、マスターに言えよ…っ、あっ…あっ…、嫉、妬だろ…?アンタのそれ、って…っんっ」 「喘ぎながら言ってんなよ。中グズグズじゃねーか、どうせ客の膝の上でイキまくってたんだろ…ッアナルプラグぐりぐり押し付けて、腰くねらせて、自分で良いとこ当ててオナってたんだろ?今日何回イったんだ?いってみろ!」 「あはっ、あッ、数えてるわけ…っねぇだろ…っ」 悠が笑い、その挑発に怜司の目が燃える。 「イかされた数上書きしてやるから覚悟しとけよ」 自分で言ってて解る、明確な嫉妬心だった。 突き上げられて揺れながら、見透かすような目で悠が微笑んでいる。 苛立つ怜司の手が下に滑りこむのを制止しようとした悠をテーブルに押し付けて、硬くなったソレを握って指の腹で執拗に捏ね始めた。 後ろを突き上げながら前も攻められ、悠の唇から熱い吐息が溢れて止まらない。 「…っ、ぁぁ…ッ!そこ、そこ、いい…っ」 ビクリと仰け反る喉から喘ぎが漏れ、唇から溢れる滴がテーブルを汚した。 プラグがじっくりと育てた悠の前立腺は、パチン、パチン、とお尻を叩かれる度に振動だけでイってしまう。 怜司は一度達しても悠の身体から自分を抜かないまま、尚も攻め立てて――… 繋がった場所から溢れでる精液が床に落ち、踏ん張ろうとする悠の靴を滑らせて、より深く突きあげられても終わらない。 強すぎる刺激から逃げたくても、逃げられない。断続的な喘ぎが粘質な水音と重なる。 「大体な、俺と目が合いすぎなんだよ…、お前の方こそずっと犯されたくて俺を見てただろうが!淫乱メス兎。こうやって、荒っぽく抱かれたくて、俺を煽ってたんだろ?オラ!オラ!」 「あああっ…!だ、って、プラグじゃ…っ届かない…っアンタのじゃないと…っあっあっ…。怜司のなら、もっと届くのに、って…んんっ、ああっ」 熱に濡れた二人の嬌声。 怜司の手が悠の片足を掴みテーブルに持ち上げると、押し出された精液がぐぷっと音を立て太ももを濡らし床に滴る。 イってもイっても、いらだちをぶつけるように乱暴に腰を打ち付け、悠の脈動も無遠慮に擦りあげていく。 酒のせいか、欲のせいか、もうどちらでもいい。 ただ、このまま止まらずに奥の奥まで沈みたい――ふたりとも同じ熱に支配されていた。 息が乱れる。 視界が揺らぐ。 怜司に伸し掛かられて額を押し付けたテーブルが、吐息で白く曇って濡れる。たらりと、唾液が糸を引いて。 「ん…んあっ…また、イきそう…ッ…あっ…やぁっ…、イ、ク…ッ!突いて…っ突いて、奥、もっと…ッ!」 「くそ…っ」 中を痙攣させる淫乱な兎を組み敷いて、怜司はすくいあげるように奥まで熱を叩きこむ。 根元から搾り取られるような快楽に、怜司は悠に覆いかぶさって首筋に強く噛みつくと、ぴたりと密着して中に熱を吐き出した。 どぷっ。どぷっ。どぷっ。 「は、腹パンクする…!怜司…っ」 圧し潰される悠の中を、何度目かの熱が犯していく。自分のものだとでも言いたげに、白濁がべっとりと奥の奥まで濡らして――… 「……ッ」 はーはーと胸が上下する。 喘ぎとも呼吸とも取れない吐息だけを残して、静寂が部屋を包んだ。 身体の奥に満たされた異物感と、引き抜かれていく快感の余韻。 「……ん、ん……っ…ぁ…」 声にならない声が、悠の喉の奥で泡立っていた。意識の底をさまよう瞳は、焦点を結ばないまま潤んでいる。 それを見て怜司が薄く笑いながら、びしょびしょになった黒髪を指で梳いてやる。 「あー、かわいいかわいい」 (ぐっちゃぐちゃ…誰も悠のこんな顔見たことないだろ) とくん、と心の中で脈打った感覚。 満たされるような、卑しいような。 とにかく、今この瞬間を、誰にも触れられない場所にしまい込みたい。 形容するならそれが一番近かった。 ゆるゆると開いたままのアナルから、白濁がとろりと溢れて、太ももを伝って床へ落ちていく。 とろり、とろり…。 狂ったイベントの熱がようやく冷め、フロアの喧騒が遠くに消えていくようで。 快楽が満たされて、怜司の理性が少しだけ戻ってくる。 テーブルに突っ伏してビクビクと震える悠の首に、血が浮き出る程強かに噛んだ、 “何かの証“。 ポコポコと蚯蚓腫れになるそれを指先でなぞってから、怜司はテーブルに凭れ、荒い息を整える。 視線の先には、床をいやらしく濡らす体液の坩堝。 いつの間にか外れた兎耳のカチューシャが、その水たまりに浸されて横たわっていた。 荒々しい情事の名残。 ――嫉妬。 これが嫉妬というやつか。 淫魔とは程遠い場所にあるはずの、感情。 ぴちゃりと踵を濡らす淫猥な痕跡は、憎らし気にこちらを映して笑っている気がした。

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