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第23話

23. 「ね、っん……なんで、そこばっか……っあ、ふ」 「穢れは清めてやらないとな」  それ迄の宿屋の1人用のものとは比べ物にならない程の広い広いベッドの真ん中で、もう長い時間アーサーは俺の股間に顔を埋め、ソレに舌を這わせている。  口内で何度もイかされた局部はもう蕩けてグズグズの状態。それを飽きもせずアーサーは片手で握り、今度は丹念に舌を這わせている。  だらんと開いた足の奥では、未だに触られない秘部が痺れを切らして疼き続けている。 「他もさわって、んぁっ、……ぁっあ、アーサー……」 「お前の嫌な記憶が上書きされたら触ってやるよ」 「も、された……されてるからぁ……っ、ふ……」  ソレを扱かれるのも酷く気持ちがいい。ましてやアーサーの暖かい口内に含まれれば、それだけで達してしまう。  でも、身体はもう知ってしまっている……これよりも、強い強い快楽を。 「おなか、……きゅんきゅんする……ねぇ、アーサー」  涙を浮かべて臍の辺りを手で撫でると、一瞬アーサーの口元が弧を描くが、直ぐに局部への愛撫へと戻ってしまった。  じゅぷ、じゅぷと上下運動を繰り返し、先端をじゅるるっと吸われ何度目か分からない射精をアーサーの口内に零す。 「……っ、ん。何度飲んでも美味いな、ロアのは」 「ばか……ほんと、ばか。も、限界……」  やっと股の間から顔を上げ、口の端に散った液を舌で舐めとっているアーサーの身体を、俺はベッドへと押し倒す。 「ん? 何をしているんだ?」  ニヤけが止まらないアーサーの様子からして、これは彼の策略だったのかもしれない。  だが欲に侵された俺にとってそんな事はどうでもよかった。  一刻も早く彼が欲しい。  自分の垂らしたもので充分に潤った秘部に、アーサーの熱く猛ったソレを擦り付ける。  もうそれだけでナカがイってしまいそうな程に痺れて……彼のカタチの証である割れ線に人差し指を掛けて、くぱっと入口を開くと、硬い先端だけ呑み込む。だが、それだけで下腹部が痺れてそこから先に動いて行かない。 「なんだ? 入っただけでイったのか。随分と情熱的だな、ロアの身体は」 「……んっ、……はっ、はっ……もっとおく……欲しい……ぁあんっ……うまく、はいらな……」  どうにか彼の上で腰を落とそうとするも、ギチギチに締まってしまったナカに、大き過ぎるそれが上手く進んで行かない。  膝を曲げ、股を大きく開き、彼の上に手を置いてどうにか先に進めようとするが、なんなら滑って彼がナカから出てしまう。 「やっ、……ゃぁ……アーサーの、はいんな……」 「いい眺めなんだけどな……ちょっと生殺しが過ぎるな」  再び入口で先端を擦る所から始める事に焦れきったアーサーが俺の腰を掴み、入口から一気に奥までソレで貫く。 「んぁぁぁぁ……!! ぁっあっ、あぁああっ!」  身体を電流が突き抜け、震え上がる。 「仕方ないから最初だけ手伝ってやる。ほら、ちゃんと繋がったぞ」  股関節を大きく開き、露になっている接続部をアーサーが撫でながらそう言うので、思わず視線を下に落とす。腰を動かすと、彼の太い根元が見え隠れし、内部を擦れるその存在感からも彼を感じた。 「んっ、んっ……ぅ、っあ、アーサーが……ナカに居る」  いつの間にか指を絡ませあった手をギュッと握り、夢中に腰を振る。  アーサーのおっきいの、もっと奥に欲しい。1番奥擦って……あの頭ぶっ飛ぶ感覚が欲しい。 「凄いな、ロア。今、気持ちイイとこ俺ので擦ってるだろ……前から液飛んでる」 「……ゃっ、いわな……はっ、んぁ、きもちい……きもちい……」  ナカの凝りを擦る度に、局部から白い液がピュッピュッと飛び出す。 「そんなんで、満足出来るのか? ロアのその淫乱な身体は」  口を歪めて俺を見上げるアーサーに、俺は赤い顔で必死に首を横に振った。 「ほし……奥の壁、っあ、ふ……ゴリゴリしたい……でも、ココも、きもちよくて止まんな……」  やや浅い部分から先に進まない状況に痺れを切らしたアーサーが手を離し、身体を起こして俺の腰を鷲掴む。 「焦れったいのも、悪くはないがな」  そう低い声で彼は呟くと、そこから容赦ない突き上げが始まった。 「あぁああああっ!!っぁあっ、あっあ……おく、へこむ……すごっ……んぅっ」 「ロア…キスして」  首を伸ばし強請るアーサーの頬を両手を挟み、俺は無我夢中でキスを贈る。  舌を捩じ込み、口内に舌を這わせてアーサーの舌を見つけるとそれにキツく絡みつける。  唾液が零れ、それが彼の喉仏を伝っても構わず舌を貪る。  その間に最奥の壁を突き上げでこじ開けたアーサーの先端が、ぐぽぐぽと深い部分に嵌った。 「ひぃっ……ぅ、ぁああっ、あっ……も、イクっ……イクからぁぁっっ……んぁぁあ!」  唇を離して背を反らし、全身を震わせて絶頂を迎える。 「今日もイき狂おうな。可愛いロアの姿、見せてくれないか?」  奥の穴を壊すんじゃないかと言うくらい、アーサーの突き上げがどんどん激しさを増す。  ぐぷっ、ごぷっばちゅっばちゅと言う音が秘部から止まらない。 「はっ、はっ……ぁっ! ぁあっ、だめっ、噛んじゃだめぇ…イっちゃぅ…んぁぁッッ」  大きく反り返った俺の胸の間に舌を這わせていたアーサーが、真っ赤に充血した乳首を捉えると、それの周り思いきり噛み付く。 「俺のものだって印、沢山付けてやろうな」  そこだけでは飽きたらないアーサーは、反対側の乳首、胸の下、鎖骨、二の腕から手首に至るまでがぶがぶと噛み続ける。その度にナカはもうギチギチに締まり、思考は真っ白に蕩けていった。 「アーサー、すき……っんぁ、ふ……すき、すき……」  おれも、アーサーに印したい。  おれのもの……って、おれだけのものって……  腰を掴まれたままの身体を屈めて、彼の耳の下に唇を充て、そのまま白い歯を立てる。 「っ……! んっ、くっ……」 思ってもいない俺の行動に、アーサーが低い声を上げたかと思えば、最奥に熱いモノが放たれた。 「はっ、……は、っアーサーの、おなかの中に……いっぱい、でた……」  うっとりと腹部を撫でる俺の身体が急に動き、いつの間にか、アーサーと天井を見上げる事になった。 「やってくれたな」  俺を見下ろすアーサーは獲物を前にした狼の様な息を吐きながら、餓えきった眼を光らせている。  それに俺の下半身は、きゅんっと反応してしまう。 この顔わアーサーの余裕ない顔……好き。見てるだけでイきそうになる。 「っああぁああぁ!! ほんと、……ぁあっ、こわれ、…っ! おれのからだ……おかしく、んぁぁッッ」 「壊れろ。もう俺のが嵌ってないと生きられなくなるまで、穴拡げてやるからな」  腹部がボコボコと浮き上がる程に突かれ続け、もうどこ触られてもイク肌になってしまっている。  本当に喰われてしまうのではないかと言う程に、身体を貪られ続けた。  

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