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第28話

28.  部屋に戻りベッドに入っても、中々彼の残像が俺の瞼から消えることは無かった。 「久しぶりに見たアーサー、かっこよかった。俺の為に、魔法で会いに来てくれたんだな。……もうすぐ会えるって、言ってた……」  早く会いたい。  あの大きくてゴツゴツした手で抱き締めて欲しい。  熱い唇を苦しい程に貪り合いたい。  アーサーと繋がって、愛を感じ合いたい。 「……っ、……」  気付けば下半身は、激しい熱を帯びていた。  幻体とは言え、久々の再会……身体が火照らないはずがない。 「毎日のように抱かれてたんだもんな……」  過去を思い出しながら夜着のズボンを下着ごと下ろすと、そこから猛ったモノが元気よく飛び出す。 「アーサー……」 『可愛いな、ロア。もうこんなに勃ってる』  彼の甘い声を思い出し、そっとソレに片手を添える。  あの熱い手がしてくれた愛撫と同じように、ソレをキュッと握り上下に扱き、時折先端を指で擦る。 「ぁ……ん、ぁ……ぅ……アーサー……」 『気持ちいいか?ロア……』 「きもちい……ん、ふっ……」  仰向けになって足を開き、彼が色香を振り撒きなからソレを銜えていたのを思い出すと、グッと質量が増す。  裏筋を舌先でなぞられるのが好きだった。  それを再現するかのように指先を使って何度も行き来するとドクドクとそれが脈打つのを感じる。  食べられるような感覚に陥ってしまう、喉を使った愛撫をされたくて、きゅっきゅっと全体を握り扱くと、全体がパンパンに膨れ上がるが、あの快楽を完全に呼び起こす事が出来ないでいた。  激しく抱かれ続けたその身体は、この程度の刺激で満足できるどころか、もどかしさが募っていく。 「っ……は、ふ……だめ、これじゃ……」  どれだけ強く扱いたところで、あともう少し……という寸前でイクにイけない。 「やっぱだめ、か……」  何となくそんな予感はしてた。  流れ落ちる先走りの液で指を濡らし、自分で触った事のない秘部をそっと撫でてみる。 「……っっ!!」  縦割れしたそこへの久しぶりの刺激に、身体を快楽が走り抜ける。  暫く触れられて居なかったその部分は堅く閉ざされていたが、中指をップっと押し込み入口を何度か掻き回してやると、すぐに蕩けズブズブと指を飲み込んで行った。 「あっつ……いつもココにアーサーのが入って……」  思った以上の熱量に驚きながらも、彼がいつもココに埋まっていたのを思い出すと、途端にナカがうねり始める。 「……っ、はっ、……は……アーサーっ、……ん、ほし……」  いつもアーサーがしていたように、入口まで引き抜いて奥まで指を押し込み、そこでナカを広げるように指を動かす。 それを繰り返しているうちに、コリッとした膨らみに指の腹が触れた。 「んぁぁっ! っあ、あっぁっあ……ここ、っ……ぁっ……きもち、い……とこ……」 『ロアの好きな所……いっぱい可愛がってやろうな』  よくここを、アーサーは指でトントンと押していた。  同じようにしてみると、ガクガクと腰が揺れる。  1本では足らず、指を増やし夢中でそこを刺激し続けると、覚えのある疼きが腹部に広がってゆく。  強くその部分を刺激したくて、うつ伏せになり腰だけ高く上げ行為を続ける。  とんでもない痴態……おれ、恥ずかしい格好でアーサーの事欲しがってる……  何故かそう思うだけでもお腹がキュッと締まった。  何度も押して擦り、更に2本の指で凝りを挟み擦ってみると甘い息と、口角から涎が垂れてしまう。 「アーサー……はふっ、んっ……ほし、……アーサーのおっきいの……ほし……」  いつもココを、アーサーの硬い先端が潰すように擦っていた。思い出しながら擦ると、だんだんと目の前がチカチカしてくる。 「ぁっ、あっぁあっ……! だめ、だめっ……イッちゃ、ぅ……アーサーっ!! んぁぁあぁあ!」 『可愛くイクところ、俺に見せて』 「はっ、っ……ぁあっ……! アーサー、す……き……ぁあああっっ!!」  耳元でアーサーの、そんな甘い囁きが聞こえてきた気がするのと同時に、ナカが痛いくらいに痙攣し局部からは思い切り白い液を放った。 「はっ、……は、はっ……アーサー……」  未だ震える腕で、彼が使っていた枕を手繰り寄せ、強く強く抱き締める。 「好き……アーサー、大好き……」  彼の色香を思い出しながら、身体のダルさに身を任せてそのまま意識を飛ばした。  ――ノクセス王子が、「アーサーとの再会」の日程を伝えてくれたのは、それから3日後の事だった。  

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