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05子宮

「『|浮遊《フロート》』」  エアルが魔法を使って門の上から降りてきた、そして火傷を負った俺の手をみてすぐさま治療にかかった。 「『|治癒《ヒール》』」 「ありがとな、エアル。でもそのくらいの回復魔法じゃこの傷は治らん」 「今度、最上級回復魔法を習っておきます」 「そりゃ、有難い」  俺の火傷は『|治癒《ヒール》』では少ししか治らなかった、今更だが火傷した右手がじわじわと痛む。そうして俺たちは亡くなった門番の代わりを呼んできて、俺の手には包帯を巻いて手袋をはめた。それから俺はまたエアルをお姫様だっこしてひょいひょいっと城下の建物の上を走っていき、魔王がいるはずのベランダまで戻ってきた。パーティは続けられていて、俺とエアルは王座と隣の椅子に座った。皆が喜んで食べて飲んで踊り楽しんでいた。 「さぁ、皆。朝まで楽しんでいけ、俺は眠る」  俺は何ともないように皆に声をかけて眠る為に俺の部屋に入った、だが火傷の傷が痛くて眠れそうになかった。エアルもついて来ていて、火傷を負った右手を氷水につけてくれた。そうされると少し火傷の痛みが和らぐような気がした。しかしいつまでもこうしているわけにもいかないので、包帯を巻いて眠ろうとした。エアルも俺と同じ部屋で眠った、彼は俺の火傷の傷を優しく撫でてくれた。エアルにそうされると痛みが引くような気がして、俺は眠ってしまった。眠る前にまたエアルが俺にキスをしてくれた。 「もう朝か、ん? 右手が痛くない」 「リュアクス、目が覚めましたか?」 「ああ、目が覚めたし右手が治っている!!」 「不思議ですね、どうしてでしょう」 「エアルがいると傷の治りが早いのかもな」 「私にはそんな力はありませんよ」  そうしていつもどおり四人で朝食を食べた。俺は右手が治ったことが不思議だったが、エアルが何かしたわけじゃないらしい。まったく不思議な現象だった。 「俺はこの後執務だ、エアルもいくよな」 「ええ、この国の政治に関わらせてもらえるとは光栄です」 「リュアクス様、嬉しそうなのです」 「リュアクス様、楽しそうなのです」 「執務が楽しいものか、難しい話を大臣から聞かされるだけだ」 「私は結構楽しいですけど、お力になれるのは嬉しいので」 「献身的な妻ですね、エアル様」 「お優しい方ですね、エアル様」  そうして俺たちは朝食の後は執務に向かった、相変わらず食料自給率がどうの、識字率の上昇が急務だの、いろんな問題を聞かされた。そうして俺とエアルはそれを一つ一つ片づけていった。エアルは我が国に欠かすことはできない人材になっていた、俺の花嫁だから誰にも渡さないけどな。そうしていろんな問題を片付けて執務は終わった。昼食をまた四人で食べる。 「執務も終わったし、今日は何をするかな」 「私はまた図書室で読書を」 「エアル様、読書ばかりじゃいけません」 「エアル様、体を動かさないと大変です」 「そうだな、偶には戦ってみるか。エアルも来い」 「はぁ、私は剣術はあまり得意ではありませんがよろしいですか」 「エアル様の実力を見てみたいの」 「エアル様の剣術を見てみたいの」 「よし、エアル。俺に勝ったら、何でも一つ言うことを聞いてやるぞ」 「私が魔王の貴方に勝てるわけがありません」 「勝負はやってみないと分からないの、エアル様」 「案外あっさりと勝つかもしれないの、エアル様」  そうして俺たちは闘技場に向かった、魔王の護衛を務める騎士たちが演習をしていた。その中に混じって俺とエアルは対峙した。俺は普通のロングソード、エアルは武器に慣れていないのか、悩んでいたがショートソードを選んだ。そうして俺たちは打ち合った、ロングソードを使う俺の方が間合いが広かった。エアルは剣術が得意でないというわりに、ちゃんと俺と戦っていた。でももちろん俺の方が強かった。俺はロングソードでエアルのショートソードを弾き飛ばしてしまった。これで戦いは終わりかと思ったらエアルから蹴りをくらった、俺は面白くなってエアルの手足を軽く殴った。それでエアルは動けなくなったから、慌てて医務室に連れていった。 「『|治癒《ヒール》』」  でも医務室に行く前にエアルは傷を自分で治してしまった、そうして俺たちの戦いは終わった。戦って高揚したからかエアルを抱きたくなったが我慢した。またエアルがその気になった時に声をかけてくれればよかった。 「あの、リュアクス。ここには男性でも妊娠できる薬があるんですよね」 「あるぞ、だが体と心への負担が大きい」 「その薬、私に使ってください」 「体と心への負担が大きいと言ったろ、あまりお勧めしない」 「私は嫌なんです、役立たずの花嫁でいるのが」 「エアルは十分に役にたっているぞ」  と説得したのだがエアルの意志は固く男性でも妊娠できる薬を使いたがった。そうして医師から説明を受けたうえでエアルはその薬を使うことになり、俺はそんなに子どもが欲しかったのかと首を傾げた。エアルは初夜からの一週間以来、ずっと抱かせてくれなかったからだ。薬は男の体内に子宮を作ってしまうものだった、当然だが膣もできるし子どもが産めるようになる。その薬は三月ほど飲めばいいので俺は感心した。もちろんその三月の間はSEXはお預けだった。 「三月もSEXできないなんて俺が死にそう」  俺は誰もいない風呂場でそう愚痴った、でも三月経てばエアルを抱けると思うと楽しみになった。その間は風呂場などでヌイておいた、エアルの体を思い出しながら俺は何度か射精した。薬を使いだしてエアルはよく眠るようになった、体の中に子宮を作っているので赤ン坊のように眠くなる。俺はエアルの体と心を心配していた。子宮なんて作ってしまっていいのかと悩んだりもした。でもエアルの希望だったし俺はハラハラしながら三月を過ごした。 「子宮は問題なくできているそうです、生理などはきません。男性から刺激を受けた時だけ卵子ができます」 「そうですか、分かりました。先生」 「くれぐれも体と心を労わって下さい、そんなに無理をすることはありません」 「ええ、分かっています。先生」  こうして医師とエアルの話は終わった、俺は当然それを聞いていたが、男性のエアルに子宮ができるなんて不思議だった。その夜、俺はエアルに求められた。 「大丈夫か、エアル。まだ子宮ができたばかりなのだろう」 「こんな体の私は気持ち悪くなりましたか?」 「どう変わろうとエアルは俺の花嫁だ。気持ち悪くなどない」 「それでは抱いて貰えますか?」 「朝まであんあんなかせてやるぞ」 「いやちょっと、そんなには。手加減してくれると助かります」  俺はエアルを裸にして足を開かせて見てみた、確かにえあるのものと後孔との間に膣ができていた。俺はその膣を開いてみた、クリトリスなどもできていて完全の女性の膣と変わりなかった。俺はエアルの膣内を舐めてみた、クリトリスなどもいじって刺激してみた。 「やぁ、あっ、そこ気持ち良いのであんまり刺激しないでください。やぁぁ!!」 「馬鹿、刺激しないわけがないだろ。ここで感じて子どもを産むんだよ」  俺はエアルのクリトリスをこすってやって、膣内を舐めまわした。するとだんだんと濡れてきて愛液が溢れてきた。 「はうっ、やぁ、気持ち良い、気持ち良いです。いきそう、いきそうです」 「そう言われたら止められるわけないだろ、ほらっ、気持ち良いならいけ」  エアルは身をくねらせたが嫌がっているふうではなかった。だから俺は丁寧に愛撫してやった、膣の中に指をいれてほぐしていった。と同時にクリトリスに刺激を与えるのも止めなかった。エアルは喘ぎながらいった。 「やぁ、いったのに、いったのに指を動かさないでぇ」 「気持ち良いんだろう、何度でもいけ」  そうやって俺はエアルを何回かいかせた、膣内はもう愛液でびしょびしょで俺が入ってもよさそうだった。だから俺はエアルの中に入っていった、正常位でいれたがそうしたらエアルがまた喘いだ。 「あっ、あっ、痛い。でも気持ち良い、やぁ、止めないで。もっと動かして」 「エアル、大丈夫か。そらっ、もっと腰を振ってやる」  エアルから処女の印の血が流れた、俺は子宮が本当にできているんだなと実感した。エアルが止めないでというので腰を動かし続けた、中が締めつけてきてこっちも気持ち良かった。 「あっ、ああっ!! 気持ち良い、気持ちい良いです。リュアクス、もっとぉ」 「俺も気持ちがいいぞ、そろそろ種付けしてやる。しっかり孕めよ!!」  俺はより一層に腰を動かした。パンパンと腰がエアルの尻にぶつかる音がした。それでも俺は止めずに腰を動かした。そしてエアルの中が締めつけてきた瞬間に射精した。 「あっ、あっ、ああっ!! やぁ、奥まで来て、奥まで来てる、ああぁ――――――!!」 「エアル、俺の子どもを産んでくれ。うっ、出るぞ」  エアルの膣内の奥に俺は精を吐き出した、エアルは脱力してひくひくしていた。俺はそんなエアルにキスをした、エアルがもっとと言ったので、ディープキスをしてやった。そうしたらエアルがこんなことを言いだした。

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