「…踏めばいいんだな？」 「……はい」 「じゃあ言うことあるよな？」 「…踏んで、ください」 「グレアは？」 「…踏んでください(Ｓｔｅｐ ｏｎ ｍｅ)」 「いい年して『お願い』も言えないのか？」 「……お願いします(Ｐｌｅａｓｅ)、踏んでください(ｓｔｅｐ ｏｎ ｍｅ)！」 「よくできました、っと！」 　正直やり方とかよくわからないので、とりあえずサギが床に顔をぶつけない程度に力を込めて踏んでやる。ついでにぐりぐりしてやる。 「はぁっ、ありがとうございます(Ｇｏｏｄ Ｂｏｙ)…！」 　ケアの言葉をかけられて、本能的に少し気持ちよくなるのもつかの間。 こいつなんか今震えたよな？ 「…」 「…」 「…」 「…いや、コンドームをしてきたから問題はない」 「………お前、俺の先読みをとやかく言える立場じゃないだろ」 「違うんだ、告白が失敗したらしたで準備してきた自分が惨めで興奮するというか…」 　あっこいつ思った以上にやばいぞどうしよう。