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第7話
「おい、前言撤回だ、ここまで知ってるのはおかしいだろ」
戻ってきたサギにコンドームの箱を持って詰め寄る。α用のはあいつのだろうけど、俺用のが狙いすましたかのように1サイズしかないのはどう考えてもおかしい。
「いや、断じて盗撮などはしていない、信じてほしい」
「じゃあなんでだよ、説明しろ」
「…君を買った人達に聞いた」
「…あー……」
「当然内容もだ。だいぶお世話になった」
「…なんか一周回って申し訳なくなってきたんだけど」
「君のせいではない。君のおかげで目覚めたのは事実だが、これは元からの私の性質だ。…この際だからもう一つ言っていいだろうか」
「…どうぞ?」
「実は君のサイズのディルドもある」
さすがに絶叫した。叫んだあと「さすがに形までは分からなかったから、今度型を取りに店までついてきてくれないか」と追い打ちを受けて頭を抱えた。
「お前ほんとにタチだよな!?」
「正確に言えばどちらもいける」
「オーケー、タチもできるんだな!?ならもういっか!」
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