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第9話 ※
今度は四つん這い にさせられて延々と尻の穴をほじられている。
「ふぁ、ぁーっ」
サギの指が気持ちよすぎてさっきから精液がとろとろと流れっぱなしになっている。しかも前立腺だけじゃなくて中をくまなく確かめられるように弄られて、既に俺すら知らないような性感帯を何個も探し当てられてしまって、しかもそういうところは念入りに擦られるからもうたまらない。こいつは俺を快楽堕ちさせたいのか。
「もう、はやく、いれて…っ」
限界でそう言ったら指を引き抜かれ、それにも感じて身を震わせる。
「…どっちがいい ?」
「っ、向き合ってしたいに決まってるだろ、言わせんな。あとEase解け、俺にもお前を抱きしめさせろ」
「分かった 」
頭を撫でられて、仰向けにさせられる。抱きしめられて、ゆっくりと入れられる。コマンドがなくてもすでに力が入らない腕で、なんとかサギの背中にしがみつく。
奥まで入れられて、あやすように撫でられてキスされて、多分俺すごいだらしない顔してるんだろうなって思いつつ身を任せる。それからゆっくり動かれて、多分俺を気遣ってるんだろうけどサギの形を意識してしまって愛おしくてたまらない。
そっか、俺思ったよりサギの事好きなんだな。
そう思うと何かしてやりたくて堪らなくなって、とりあえず名前を呼んでみた。
「ひで、としっ」
「…一輝 」
こいつの声がいいの忘れてた。脳まで揺さぶられるような低音でそう囁かれて、一瞬意識が白くトんだ。
抗議の意味を込めて項を甘噛みすると、抱きしめる力が強くなった。俺の中にあるサギのものが痙攣して、ああ、射精したんだなとわかった。名前呼びより噛んだ方が効くのかとは思ったが、多分こいつ的には俺の名前を呼ぶのはすごいハードルが高かっただろうからそっちの方が嬉しくて、結局その後何度もサギの名前を呼んでしまった。
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