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番外編1 第3話 ※

正直言って、俺は今半分後悔している。 「一輝様っ、一輝様っ…!」 四つん這いになったサギが媚びるような声でディルドにケツを擦りつける。俺は何をしているかというと、そのディルドを持って死んだ目でサギを見ている。 「はぁっ、一輝様のその目、最高です…!」 ただし、こいつは俺がドン引きしていてもそれで興奮できるド変態なので何も問題はない。今までは本当に手加減していたということがよく分かる。 「入れてっ、入れていいですか一輝様っ」 「好きにしろ」 「分かりました、入れますねっ、見てて、ください(Look)!」 そこでコマンドを出すな。仕方ないので入れやすいように位置を調整し、力を込めてやる。うわ、穴が広がってく…。 「あぁ〜っ!」 さっきまで入れてたからかめちゃくちゃすんなりディルドを飲み込みながら、歓喜の声を上げてサギが精液を漏らす。 「ありがと(Good)ございますっ(boy)!それではこれから誠心誠意、ご奉仕させていただきます!」 ディルドにだけどな。俺にやられても嫌だが。サギはゆっくり腰を動かし始める。 「いかが、ですかっ、一輝様っ」 「あーうんうん、気持ちいいな」 「その棒読み、たまりません…!ほら、ここをこうすれ、ばっ!」 言いながら多分前立腺を擦りつけ、サギががくがく震えながら背中を丸める。穴がひくひくして、これメスイキしてるな…。 仕方ないのでサギが痙攣している最中に手を動かしてやる。 「ひぃっ!?やっ、うごかさ、ないでっ、くださっ」 「お前に嫌だって言う権利があると思ってるのか?ほら、ちゃんと腰振れ」 「もうしわけ、ありませっ、今すぐにっ…!」 慌てたようにサギが再度動き始める。膝はがっくがくですでに限界そうだが、体を時々引きつらせたりこわばらせたりしながらも動くのはやめない。その奴隷根性に感心すらしながら、緩急つけたり回転させたりして変化をつける。 「どうだ?」 「最高、ですっ」 「こうされることをずっと望んでたんだもんな?」 「そう、です、何年、夢見てきた、ことかっ…!」 じわ、とサギの目に涙が浮かぶ。泣くほど嬉しいか。そっか…。 そう遠い目になって考えながら奴のペニスに手を添える。そうしたらびくっと震えた。 「だめ、です!きたなっ、」 「ケツ掘らせといてよく言うよ。お前いつも絶対触らせてくれないんだもん、たまには俺にもさせろ」 「やらっ、やめ…!」 サギは顔を真っ赤にしてぶんぶんと首を振るが絶対やめてやらない。少なくともこっちにかけては俺はプロだ。もう片方の手でディルドを動かしながらではあるが、どちらも雑にするつもりはない。 「気持ちいいか?」 「すみませ、気持ち、いいですっ!」 ぼろぼろと涙をこぼしながらサギが答える。それをちょっとかわいいと思ってしまうから俺ももうおかしいのかもしれない。 「あっ、なんかきます、これ、とぶかも、もうしわけ、ひ、あぁ〜っ!!」 突然引きつけを起こしたように虚空を見つめながらサギが震える。その震えがだんだん大きくなり、心配になるくらいひどくなった後、サギは突っ伏して動かなくなった。…あれ?もしかしてこれ、やりすぎた? 「…サギ?なあ、サギさーん?」 覗き込むとサギは白目むいていた。うわ、怖い。ってかこれどうすんの?

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