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蹴り上げられるペニス①
ワインレッドのビキニパンツをずらして、はち切れんばかりに勃起したペニスを露出させた悠馬先輩が、目の前に立っている。
悠馬先輩の後ろには、サファイアブルーのビキニパンツをずらした怜央先輩がいて、後ろから伸ばした両手を、悠馬先輩の胸にそれぞれのせている。
一方の僕は全裸で、僕の背中には黒いビキニパンツ姿の浅井先生が寄り添っている。
そんな構図が描かれてから間もなく、最初の仕打ちが始まった。
☆☆☆☆☆
怜央先輩が悠馬先輩にそうしているように、浅井先生が僕の胸に両手を回した。
人差指の先を僕の乳首に添えると、その指先を細かく震わせて、僕の乳首に甘い刺激を加える。
「せ、先生……?」
何の前触れもなく始まった突然の愛撫に、僕は狼狽えた。
「な、な、何するんですか……?」
だけど、先生は何も答えない。
沈黙の中、ただ沈黙の愛撫に勤しむだけだ。
怜央先輩と悠馬先輩もちょっと驚いたみたいで、事の成り行きを黙って見つめる。
♫ ♫ ♫
考えてみれば、全裸でハードルに拘束されてからというもの、僕はずっと放置されていた。
浅井先生に体に触れられるのは、これが初めてだった。
だけど、嫌悪感のようなものは全く感じなかった。
恐怖と動揺のせいで、嫌悪感を感じる余裕がなかったのかもしれない。
一方で、こんな状況であっても、僕の乳首は“性感帯”としての感度を失っていなかった。
乳首で受け取る快感はそのままペニスに伝わったし、うっかり喉元から力を抜くと、恥ずかしい声が漏れそうだった。
♫ ♫ ♫
やがて、その時がやって来た。
三人の見ている前で、僕のペニスがムクムクと膨らんだ。
「ハハハッ、こいつ、チ×ポ勃てやがった!?」
怜央先輩が相手の時は“牝 ”になる悠馬先輩が、また意地悪な“いじめっ子”に戻った。
「スケベなチ×ポだなッ!? ハハハ……」
鬼の首を取ったみたいに囃 し立てると、怜央先輩も静かに笑う。
一方の浅井先生は、僕が“恥態”を晒すと愛撫を止めた。
僕の胸から両手を退かして、僕に聞いた。
「伊織……お前のチ×ポは、どうして勃ってるんだ?」
「それは……」
恥ずかしさに耐えながら、僕は答えた。
「せ、先生に……乳首を……くすぐられたからです……」
ところが、先生は平然と言い放った。
「俺はお前の乳首をくすぐった覚えはないぞ……?」
「え……?」
「お前がチ×ポを勃てたのは、悠馬のチ×ポを見たからだ……?」
完全な“言いがかり”だった。
「ちょっと待ってくださいッ!?」
気弱な僕だけど、さすがにこの時ばかりは言い返した。
「先生、さっき僕の乳首をくすぐったじゃないですかッ!?」
だけど、先生は全く取り合ってくれない。
一方の悠馬先輩と怜央先輩も、浅井先生の悪意に満ちた思惑を悟ったみたいで、当然のように浅井先生の味方についた。
「伊織、つまらない嘘つくなよ? 俺はずっと見てたけど、先生はお前の乳首をくすぐってないぞ……?」
そう言って退ける悠馬先輩に、怜央先輩も続いた。
「『チ×ポを勃てたら浣腸する』って、さっき言っただろ?」
「でも――」
僕はやっぱり納得出来なくて、悠馬先輩と怜央先輩に抗弁を続けた。
「僕は……悠馬先輩をイヤらしい目で見てませんッ!?」
けれども、やっぱり二人も聞く耳を持ってくれない。
それどころか、必死になる僕の姿がサディスティックな性分を煽ってしまったのか、怜央先輩が恐ろしい“お遊戯”を思いついた。
怜央先輩が、悠馬先輩のワインレッドのビキニパンツのサイドを摘んで引き上げて、悠馬先輩のペニスを仕舞った。
悠馬先輩を左の傍らに退かすと、怜央先輩自身もずっと下げていたサファイアブルーのビキニパンツを引き上げた。
勃起しているオチ×ポを仕舞うと、怜央先輩は僕の前に立った。
「悠馬のことをイヤらしい目で見たお前に、まずは俺が“お仕置き”してやる……? 悠馬の“彼氏”としては当然のことだ……」
そう告げたうえで、その“お仕置き”の内容を明らかにした。
「お前のイヤらしいチ×ポが小さくなるまで、蹴り上げてやる……?」
「や、やめて……そんなの、ヤダッ!?」
恐怖に打ちひしがれる僕の耳元で、今も背中に寄り添っている浅井先生が笑った。
「フフッ、可哀想な伊織……?」
もちろん、先生は本気で僕のことを「可哀想」って思ってる訳じゃない。
本当に同情している人は「可哀想」って言いながら笑ったりはしない。
「よし……じゃあ俺は、チ×ポを蹴られるお前を慰めてやろう……?」
先生がまた僕の胸に両手を回した。
人差指の指先を使って、僕の乳首を優しく撫でる。
「やめてくださいッ!?」
「『やめてください』じゃなくて『ありがとうございます』だろう……?」
乳首の愛撫を思わず拒絶した僕を、先生は穏やかに諭す。
「俺はチ×ポを蹴られるお前が可哀想だから、乳首を可愛がってやってるんだぞ……?」
でも、今の僕にとっては、乳首の愛撫なんていちばん都合の悪い、望まない愛撫だった。
♫ ♫ ♫
何故なら、浅井先生に乳首を愛撫される限り、僕のペニスは勃起を続ける。
僕のペニスが勃っている限り、怜央先輩はそのペニスを蹴り続けるだろう。
もちろん、先生だってその辺りの事情は分かっている。
分かったうえで、僕の乳首を愛撫しているのだ。
つまり、これは怜央先輩と浅井先生が手を組んで臨む“いじめ”だった。
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