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 不気味な声がすると同時に無理やりユーリの頭を前後させた。鼻で息をすればなんとか窒息は免れるけれど、さすがに媚薬が効ききっていない状態でやられるときついものがある。  なにを狙っているのか、何度も、何度も同じ動きを繰り返される。詰まるような呻き声が上がり、一瞬意識が飛びかけたとき、ずるりとそれが抜けていった。吐きそうなほど咳き込むユーリの口を指でこじ開け、また勢いよく喉を突かれた。  ぐえっと喉が鳴りそうなほど奥まで突き込まれたかと思うと、首元に足が絡みついてきた。猛ったものを咥え込まされたまま足と手で後頭部を押さえつけられて、更に奥まで突っ込まれる。息苦しい。  マテウスの制服を掴んで藻掻こうとするが、力では敵わない。身体を捩ろうにも足で頭を固定されていてどうにもならない。必死に制服を引っ張って苦しいと訴えた。喉の奥から上がる呻き声にかぶせるようにマテウスが嘲笑う。 「ああ、なんだって? イル・セーラの言葉はわからねえんだ」  ぐっと喉を突かれ、喉が鳴る。生理的な涙がマテウスの制服を濡らすが、お構いなしだ。そのまま吐きそうになるけれど、その刺激すら楽しむように熱が前後する。声にならない声が漏れる。息ができず、頭が回らない。喉の奥に痛みにも似た不快感が押し寄せてきて、制服を掴む手から力が抜けた。  ふっと目の前が真っ暗になりかけたが、焼けるような痛みに意識を引き戻される。髪を乱暴に捕まれ、マテウスのものから解放された。自然と肺が膨らむのが分かる。痛みにも似た感覚が身体を襲った。しっかりと息を吸いこみたいのに、喉になにかが突っかかったようにひゅうひゅうと鳴って、息が吸えない。大きく口を開けてようやく息が吸い込めた。  咳き込みながらも必死に呼吸をする。胸が上下し、喉の筋肉が収縮ほど激しく息をしているユーリの足にじわりとした熱が絡んでくる。マテウスの手だ。仰向けに転がされ、左足を掴んで身体を引きずり寄せると、マテウスはユーリの両足を肩に担ぎ上げるようにして、猛ったそれをユーリの秘部に押し当てた。  ぐっと熱が割り込んでくる。声を出さないように口元を塞がれた。焼け付くような痛みに呻き声が漏れるのを嘲笑う声がした。そのまま、マテウスのペースで揺さぶられる。まるでユーリのナカが馴染むのを待つ様子などない。ただ自分の快楽の為だけのおぞましい行為だ。

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