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第125話 ※

 未だ余韻で震えるノアリス。  カイゼルは指を抜くと、下履きを脱ぎ自身にスキンをつけた。  フーッと深く息を吐いたのは、ノアリスに怖い思いをさせない為だ。  ノアリスは涙を零しながら、静かにカイゼルを見る。 「カイゼル様……」 「ああ。上手に達せて、えらいな」 「っ、は、恥ずかしい、です……」  優しく頬を撫でられ、流れていた涙を拭われる。  その手に縋るように自ら頬を寄せ、掌に口付けをすると、カイゼルが小さく笑った。 「そんなことをされては……俺も聖人ではないから、少し参ってしまうぞ」 「ぁ……」 「そなたを傷つけたくない。あまり煽ってくれるな」 「っ、は、はい……」  返事はしたがしかし、手を離したくはない。  そう思って握っていると、彼は困ったように笑う。 「だ、ダメ、ですか……?」 「いや……あまりに可愛らしくてな」 「……カイゼル様も、とても……お綺麗、です」 「ありがとう」  脚を左右に割られ、その間に大きな体が入ってくる。  ピトッと後孔に宛てがわれた熱に、ノアリスは息を飲んだ。 「こ、こわ、い……」 「やめておくか?」  今このタイミングで止めるなんて、カイゼルにとっては辛いことだ。  しかしノアリスを傷つけるよりはずっとマシ。だからまだ、この美しい伴侶に選択肢を与える。 「っ、ゃ、やめ、ない……」 「……無理だと思ったら、言うんだぞ」 「は、い」  唇を重ね、舌を絡める。  甘く蕩けるようなキスにノアリスは翻弄されながら、しかし、ゆっくりと押し入ってくる質量に腰が逃げそうになる。 「っあ、はぁっ、ぁ、ぐ……っん、ぅ、おお、き、い……っ」 「っ、力を抜いて……そうだ、上手くできてる」  苦しい。苦しくて、嫌な夜を思い出しそう。  ──けれど。  大きな温かい手が、まるで『大丈夫』と言うように優しく撫でてくれる。  無理に入ってくることはない。あの自分本位な動きじゃない。  それだけで、大切にされているとわかる。 「は、んっ、はぁ……カイゼル、さま、うぅ……っ、ぁ、」 「すまない。苦しいな……」 「ぁ、あ……ンッ!」  ゆっくりと時間を掛けて奥に進むその熱は、やがて、トンと奥の壁に当たった。 「っ、ん、入った……っ?」 「ああ」  その瞬間、ノアリスはフッと緊張の糸が途切れたように涙を溢れさせ、カイゼルの体にしがみつく。   「ふっ、う……っん、う、れしい……っ」 「俺もだ」  金色の髪を撫でて、何度も口付けを交わして。  そうしている間に馴染んだ中は、キスをする度に嬉しそうに動きだした。

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