125 / 128
第125話 ※
未だ余韻で震えるノアリス。
カイゼルは指を抜くと、下履きを脱ぎ自身にスキンをつけた。
フーッと深く息を吐いたのは、ノアリスに怖い思いをさせない為だ。
ノアリスは涙を零しながら、静かにカイゼルを見る。
「カイゼル様……」
「ああ。上手に達せて、えらいな」
「っ、は、恥ずかしい、です……」
優しく頬を撫でられ、流れていた涙を拭われる。
その手に縋るように自ら頬を寄せ、掌に口付けをすると、カイゼルが小さく笑った。
「そんなことをされては……俺も聖人ではないから、少し参ってしまうぞ」
「ぁ……」
「そなたを傷つけたくない。あまり煽ってくれるな」
「っ、は、はい……」
返事はしたがしかし、手を離したくはない。
そう思って握っていると、彼は困ったように笑う。
「だ、ダメ、ですか……?」
「いや……あまりに可愛らしくてな」
「……カイゼル様も、とても……お綺麗、です」
「ありがとう」
脚を左右に割られ、その間に大きな体が入ってくる。
ピトッと後孔に宛てがわれた熱に、ノアリスは息を飲んだ。
「こ、こわ、い……」
「やめておくか?」
今このタイミングで止めるなんて、カイゼルにとっては辛いことだ。
しかしノアリスを傷つけるよりはずっとマシ。だからまだ、この美しい伴侶に選択肢を与える。
「っ、ゃ、やめ、ない……」
「……無理だと思ったら、言うんだぞ」
「は、い」
唇を重ね、舌を絡める。
甘く蕩けるようなキスにノアリスは翻弄されながら、しかし、ゆっくりと押し入ってくる質量に腰が逃げそうになる。
「っあ、はぁっ、ぁ、ぐ……っん、ぅ、おお、き、い……っ」
「っ、力を抜いて……そうだ、上手くできてる」
苦しい。苦しくて、嫌な夜を思い出しそう。
──けれど。
大きな温かい手が、まるで『大丈夫』と言うように優しく撫でてくれる。
無理に入ってくることはない。あの自分本位な動きじゃない。
それだけで、大切にされているとわかる。
「は、んっ、はぁ……カイゼル、さま、うぅ……っ、ぁ、」
「すまない。苦しいな……」
「ぁ、あ……ンッ!」
ゆっくりと時間を掛けて奥に進むその熱は、やがて、トンと奥の壁に当たった。
「っ、ん、入った……っ?」
「ああ」
その瞬間、ノアリスはフッと緊張の糸が途切れたように涙を溢れさせ、カイゼルの体にしがみつく。
「ふっ、う……っん、う、れしい……っ」
「俺もだ」
金色の髪を撫でて、何度も口付けを交わして。
そうしている間に馴染んだ中は、キスをする度に嬉しそうに動きだした。
ともだちにシェアしよう!

