93 / 96
第93話
「サクさまがご無事だと殿下と閣下にお伝えしたところお二人とも胸を撫で下ろされ、とても安心していたようです」
「セドさまとアルさまとエリさま。三人で仲良くしているでしょうか。お酒を飲み過ぎていないでしょうか。あ、そうだ。アルさまはお酒は飲めません。二人からお酒を進められたら断ることは失礼に当たります。大丈夫でしょうか」
心配事が尽きなかった。
「殿下がご一緒ですから大丈夫ですよ」
「え?殿下がですか?」
「息子が二人増え、その息子と飲むのをとても楽しみにしていたようです。酒豪の陛下が閣下の代わりに酒を飲んでくれますから」
「良かった。義父上にお会いしたらお礼を言わないと」
「そうですね。きっと喜ばれます」
「サクさま、皇后殿下にもお礼を言わないと臍を曲げられますよ。部屋に入りきれないくらいの贈り物を寄越されたんですから」
「え?」
寝耳に水だったから驚いた。
「あれ、もしかしてご存知ではなかったんですか?」
「はい。ドレスだけかと思っていました」
「サクさまに贈り物がしたくて皇后陛下は半年も前からひそかにご準備をされていたようです。宮殿を新たに建ててサクさまに贈ろうとして殿下に止められたんです」
「皇后陛下はサクさまが可愛くて仕方がないご様子です。これからも贈り物攻撃は続きます。なので覚悟しておいてくださいね」
ゼオリクさんとスフィルさんがにっこりと微笑んだ。
ともだちにシェアしよう!

