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第104話

「もしかしてきみも?」 「はい。立候補しました」 嬉々として答えるギルさん。 「ジュリアンあとで話しがある」 「私はありません。お願いですから巻き込まないでいただけますか?」 腕を前で組み淡々と答えるジュリアンさん。 険悪な重苦しい空気を変えたのはお義母さまだった。 「あらあら相変わらず仲がいいわね。みんな久し振りに揃ったことだしお茶にしましょう。夫人がせっかく準備してくたお茶が冷めてしまうわ」 嬉しそうにパチンと手を叩いた。 「サクちゃんがモテモテだから鼻が高いわ。さすが私の自慢の娘だわ。セド、グラシオ卿、もうこの際だからゲリ―とギルをサクちゃんの護衛にしたらどうかしら?ゲリ―は騎士というよりは事務方だしユフに仕事を教えてもらったら?そうすればユフも安心してエリのお嫁さんになってくれるわ。ギルはまだまだ騎士としては未熟だろうからスフィルとゼオリクに一から鍛えてもらったらどうかしら?」 「母上、とても素晴らしい考えですがなにか一つ忘れていませんか?」 「忘れてないわよ。エリに任せてあるから大丈夫よ」 「それが一番危ないかも知れませんよ。兄上が拗らせ男だということは母上が一番ご存知のはずです」 「それからユフにこれは勅命だ。エリと速やかに婚約するようにと手紙を書こう。家族が増えてますます賑やかになるぞ。楽しみだ」 お義父さまがニコニコしながら答えた。 アルさまが呆気にとられていた。

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