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第112話

「ゲリ―さん、ギルさん、帝都に残らなくていいんですか?」 おそるおそる二人に聞いた。 「まぁ、確かに、父からは家のためだと命令はされたけど、最終的に決めたのは私自身よ。だから気にしないで」 「俺も自分自身で決めたことだ。スフィルたちと剣の鍛錬をしてさらに腕をあげて、ジュリアンさまみたいな不埒な輩からサクさまをお守りしようと心に決めた」 あっけらかんとして明るいゲリ―さんと、あまり表情を面に出さないギルさん。 さらに大所帯になりこれからますます賑やかになりそうだ。 皇宮に着くとお義父さまの補佐官の方が待っていた。急遽結婚式の打ち合わせをすることになったみたいで、アルさまとセドさまと一緒にお義父さまのところに向かった。 「これはこれはセドリック殿下」 赤紫色のカソックを着た白髪交じりの男性に声をかけられた。五人の神官が後ろについていた。 「無沙汰しております」 にこっと微笑み挨拶するセドさま。目は笑っているけどかなり怒っている。 「急いでおりますので失礼します」 会釈し通り男性の前を過ぎようとした時だった。 「滅国の王族と邪神を皇宮に招き入れるとは。皇帝陛下は一体何をお考えなんでしょうね。非常に嘆き悲しいこととは思いませんか?」 棘のある言葉で問い掛けたのは。

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