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第127話

「イギア帝国の皇族男子はなぜか全員が焦げ茶色の髪と、空と同じ澄んだ青い色の目をしているのよ。遠目から見ても陛下とエリオット殿下とセドリック殿下が親子だってすぐに分かるでしょう?」 「はい、確かに」 「彼は髪の色は焦げ茶色だけど、目の色は黒。それを隠すためなのかあの眼鏡を掛けているの。肖像画を見てもらえれば分かるんだけど、先代皇帝に全然似てないの。あ、そうだ。五十年以上なぜか皇子しか産まれなくてね、両陛下殿下はサクなら女の子を産んでくれるんじゃないかってすごく楽しみにしているのよ。アタシもすっごく楽しみなのよ」 パチンと嬉しそうに両手を叩くゲリーさん。 「えっと、その……」 恥ずかしく目の置き場に困っていると、 「サクちゃん」 お義母様が慌てた様子で訪ねてきた。 「良かった無事で」 僕の顔を見るなり安堵したのか、はらはらと涙を流した。 「お義母様こそ大丈夫ですか?お義父様は?」 「あら心配してくれるのね。嬉しいわ」 お義母様にハグをされた。

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