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第1話 /07
「王族の兵士共か、かまわねぇ、全員血祭りにあげてやれ!!」
旗の印を確認し、少女を狙っていた頭領らしき盗賊はそう言うと、同胞に号令をかけてエマリー目掛けて刃を振り下ろす。エマリーは少女を庇いながらもどうにか攻撃を受け流した。
当然のことながら、盗賊は筋肉質で強靭な肉体をしていた。それなのに、余計な防具を着ていないからなのか、身軽な身のこなしをしていた。兵士のように鎧を身にまとわずとも戦い慣れしているのだろう。迫力と威圧感も同時に感じられた。
エマリーは圧されていた。体格の違いはもちろんだが、少女を守りながらの体勢且つ、どの方向から向かってくるのかも分からない盗賊の攻撃は視野狭窄という弱視がこれほど大きなハンデになるとは思ってもいなかったのだ。
弱視になってからというもの、実戦で剣を振るう機会をほとんどと言っていいほど作らなかったことが今になって悔やまれる。
(……甘かった)
過去の自分を恨み、エマリーは奥歯を噛みしめた。
「はんっ! そんな安っぽい剣の持ち方で何が守れるってんだ。王族の兵士が笑っちまう!」
この勝負の決着は誰が見ても分かり切っていた。盗賊は勝利を確信し、エマリーの体力が消耗する絶好の機会を窺っていた。
それでも必死に負けじとエマリーは歯を食いしばり、隙を見せまいと盗賊の攻撃を受け流し続ける。
すると突然背後から短い少女の悲鳴が聞こえた。
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