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第2話 /03
「父上に命じられて招集されたに決まっている!」
――それにしても、相手はいったいどこの誰なのだろう。
サイモン王は用心深い人間で、良く言えば厳格者。悪く言えば頑固者だ。
その王が他者を招集するなんて余程相手を信用しない限りは手元に置かない。
その王が信用するに値する人物とはいったい何者なのか――。
たしかに、自分は昨日二人と直面し、多少の会話も交わした。しかし悔しいかな、エマリーは弱視だ。ある程度の視力はあっても細やかな表情やひとつひとつの顔のパーツなんかはあまり把握できておらず、相手の身なりを確認できずにいた。
それでも、一目見れば彼らだとすぐに分かるだろう。なにせ昨日出会ったあの二人には常人にはない張り詰めた空気感と威厳を感じ取ることができた。
そう考えると、昨日はあの村で別れたきり二人とは城内でも出くわしていないのは確かだ。――ともすれば、昨日のうちに二人はすでに王と会い、何らかの役目を言いつけられたに違いない。
また、自分の知らないところで……。
いつもそうだ。
サイモン王は実の息子である自分には相談もなく勝手に決めていく……。
自分が弱視になり、戦力外と考えてのことなのか――。
いや、サイモンのこういった行動はエマリーが弱視になる前から既にあった。
サイモン王にとって、エマリーはいつまでも子供で、頼りにならない王子ということなのだ。
「くそっ!」
エマリーは親指の爪を噛んだ。
忌々しい限りだ。
どうやっても苛立ちは治まりそうにない。
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