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第2話 /06
「彼が何者であるかはもちろん存じております。鉄壁ともいえる砦に攻め入り、アモス・タウンゼント卿に勝利した、ヒース・マクブレイン卿の話は巷では有名です。王を玉座へと導いたのもたしか」
「ならば問題なかろう?」
「しかし! どうせ卑怯な真似をしての勝利に違いありません!」
サイモンの言葉を遮り、マニオンはなおも話を続けた。
「毒見役の死をその場で目にしたエマリー王子は今、お心を痛めておられます、いつどこでまた刺客が現れ、王子の命を狙うのかわかったものではありません!」
「わかっておる。だからこうしてマクブレイン卿を呼んだのだ」
「王よ! あの者は王が思っているほど信頼に値する相手でしょうか。どこの馬の骨かも分からない相手をみすみすエマリー様のお近くにおけば、ふたたびエマリー様の身に危険が及ぶやもしれません」
「マニオン、お前は先にも申したではないか、マクブレイン卿の功績は儂が王の座に就けた要因のひとつだと。あの者なしでは今の儂は存在してはおらんのだ」
両社は互いに引き下がる気配もない。
サイモンも堅物だが、マニオンもまた堅物だった。
「しかし、だとしても!!」
「そんなに気に入らないなら剣で勝負するか? お前が勝てばマクブレイン卿には国に帰ってもらう。マクブレイン卿が勝てば、エマリーの護衛役をしてもらう、どうだ?」
「父上! 勝手なことをお決めにならないでください!」
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