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アイツのアレが俺にも?-14
何をするんだと言いたかったけれど、視線を触れられたそこに移すと、ズボンが窮屈になっていて、まさか反応してしまったのかと恥ずかしさが込み上げる。
これじゃあ本当に翼のキスで気持ち良くなったと、そう言っているようなものじゃないか。
もう翼にキスされないためにはとか、離れるためにはとか、そういうことに頭が働かなくなり、勃起した自分のちんこを見てパニックになるだけしかできない。
「俺も同じだし、恥ずかしいことじゃないよ」
「……あっ、」
「航大可愛い……」
ズボンの上から触れていた翼が、いつの間にかファスナーをおろしていた。
真っ赤なパンツが顔を出す。どうして今日に限ってこんな色にしてしまったんだろう。
勝負下着みたいだし、主張しすぎてやる気がめちゃくちゃある人みたいになっているじゃん。
「直接触ったら怒る?」
「……無理、や、だあ」
触ったら怒るかと聞きながら既にパンツを下ろし始めた翼の手を掴むと、「嫌なの?」としゅんとされる。
え、嫌じゃないこととかある? 普通に嫌じゃん! と叫びたいのに声が出ない。
「じゃあこれ、どうするの? 落ち着くまで待つ? こんなになってるのに?」
翼は一方的にそう言うと、俺のパンツを一気にずらした。
腰を浮かせて脱がせやすい姿勢をとったわけでもないのに。マジックのようにさらっとやったりなんかして、慣れてるのか?
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