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アイツのアレが俺にも?-15

 俺は翼が来てから処理の頻度は確実に減っているし、久しぶりの刺激と翼からの日々の触れ合いの中で、敏感になっていたのかもしれない。  全くおさまる気のないそれを見て、もうどうすれば良いのか分からない。 「大丈夫だよ」  翼が優しく握ると、ゆっくり上下に擦り始めた。 「……あっ」  カリに指が引っかかるように刺激され、久しぶりの快感に腰が反る。  みっともない声が出てしまうことも、こんな明るい部屋で見られてしまうことも、何もかもが恥ずかしくてたまらないのに、翼への拒否感がないことに戸惑う。  俺って実はすごいスケベで、気持ち良ければ何でもいいとか思ってるところがあるのか……?    快楽を我慢しようと思えば思うほど、反対に意識を向けてしまい、敏感になっていく。 「出る? 出していいよ」 「い、やだ……!」 「でもほら、ここ、ちょっと出てきてる」 「う……っ、あ」  床に飛び散る! と思ったけれど、翼がきれいに受け止めていた。  翼の手にある白濁を見ながら、急に冷静になったのか萎んでしまう。 「あれ、1回で満足した?」 「翼、それ、汚い……!」  早く拭かないてあげないと! と、自分の下半身が出ていることはお構いなしにテーブルの上のティッシュへと手を伸ばすと、「汚くないよ」と笑う。  何なら飲めるし、と冗談とは思えない発言までされ、俺は勢いよくティッシュを引き抜くと翼の手のひらへ押し付けた。

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