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可愛いと思ったら負け-22

 汗や精液やらで全身汚いのに、翼はお構いなしに吸ったり舐めたりを繰り返す。  航大、と耳元で名前を呼ばれる度に、もう無理だと思っていた俺のが少しずつ元気になり、明らかに反応し始めているのが分かる。  ……俺も嘘だろ。こんなこと今までなかったのに! 「航大が可愛くてたまらないのが悪い。どうしよう。俺、些細なことでも全部幸せで可愛く思えて止まらないかも」 「些細なことを幸せに思って可愛いと感じるのも自由だけど、それをちんこに繋げるな」  俺の唾液で湿った指先で、今度は乳首を優しく転がされる。摘んだり、引っ張られているうちに、完全に俺のが勃ち上がってしまった。  ほら、航大のも元気になったね、とまるで勝手に勃起したかのように翼が笑っているけれど、こうなるまでお前が触れたからだろ! とムカつく。  ふざけるなよと怒鳴ると、「だってさ、10年以上の片想いしてたんだよ? こうして触れられることが許されたんだから、止まれるわけなくない?」と、開き直った翼が俺にキレ返してきた。 「何でお前がキレてんだよ。そもそもその10年以上の思いが落ち着いたら、その元気いっぱいのちんこもおさまるのかよ」 「それはそれ、これはこれだろ? 10年以上の思いを航大にぶつけて落ち着いたとしても、これから日々過ごしていく分が溜まっていくんだから、俺の気持ちが落ち着くことも、俺のちんこがおさまることもないね」 「それ、そんなに自信持って言うことじゃないから!」 「だからもう、航大が慣れて」 「ふざけるな!」 「風呂場だから外に響いちゃうかも。口、塞ごうね」

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