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可愛いと思ったら負け-23

 壁に手をつかされながら、翼のほうを無理やり向かせられた。すぐに口を塞がれ、翼の厚い舌が奥まで入ってくる。  さっきしたみたいに、太腿の間に翼のが入ってくると、何度も腰を打ちつけられた。 「航大? 自分で前弄らないの?」 「んっ、……むり、」 「じゃあ俺が触るね」 「や、だっ、て……」  翼の手全体に包み込まれ、親指と人差し指でカリ部分を擦られる。  翼が太ももの隙間で抜き差しする度に俺の穴に当たり、もういっそのことナカに挿れてほしいと、翼のちんこの根本を掴んで動きを止めると、俺の穴に押し当てた。 「ほぐさないと入らないって言ったじゃん」 「……そう、だけど、」  どんなに腰を落としても、自分で指先を入れて広げようとしても、それでもちっとも入りそうもないそれに、心が折れてくる。 「そんなに挿れてほしくなったの? さっきから俺を煽りすぎだって」 「だってお前が弄るから……!」 「でもダメだよ。これから何十回も何百回もしたいんだから、最初の1回はちゃんとしてあげたいの。じゃないと航大、もうやらないからって言いそうだし」  だから今はこれで我慢してねと、翼はまた太ももの隙間に挿入すると、前後に動き始めた。  親指の腹を俺の穴に押し付け、優しく転がすような動きをする。   穴が収縮する度に、翼の指の腹を飲み込んでしまいたい気持ちが強くなっていく。

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