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どうしてこうなった-2

「だからテーマパークはいいって」 「でも翼、この前見てたじゃん。このアトラクション楽しそうって」 「そうだけど、でも待ち時間がすごいし、航大を疲れさせたら可哀想じゃん。こういうのは別に航大と行かなくても良いし」 「……はあ? 何それ」  翼なりに気遣ってくれたのかもしれないが、それは違くないか?  俺は翼が楽しみにしていることを叶えてあげたいと思っただけだし、翼が楽しめることを俺も一緒にしたいと、純粋にそう思っただけなのに。 「……や、今のは違くて、その、」  翼が俺の反応を見て、しまったと焦り出す。  思ってもいないことって、うっかり出てこないだろうから、これは翼の本心なんだろう。  なんか、すごいショックだ。   「言い間違える内容じゃないだろ。そっか、俺はお前からしたらおじさんだし、お前の言う通りすぐにバテて使いものにならなくなるんだろうな。若いもの同士で楽しんで来いよ」  俺も素直に、翼が楽しいことは俺も楽しいんだよと言ってあげれば良かったのかもしれないけれど、あんなことを言われてしまった以上、何を言っても痛いだけの奴になりそう。    このままだと俺も引けなくなるだろうからと、距離を取るつもりでリビングから出て、自分の部屋に向かおうとしたとき、部屋のチャイムが鳴った。  何も頼んでいなければ、オートロックの解除もしていないはずなのに? 誰だ?    不審に思いつつも、翼とも険悪な雰囲気になりたくなかったし、気持ちを切り替えるタイミングかもとドアを開けた。

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