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溺れて沈む-6

「う……う、」  指を半分くらいまで差し込み、ゆっくりと掻き回してみるけれど、自分でしたところで何も気持ち良くはない。  翼が前にしてくれたときは、前も触っていたから、尻の違和感とちんこの気持ち良さが混ざって、わけが分からない感覚になったんだっけ?  ローションが残ったままの手で自分のちんこを握ると、ゆっくりと上下に動かした。 「……ねえ、何してんの?」 「あっ……」  必死に穴を弄っていると、いつの間にか翼が戻ってきていて、俺のことを見下ろしていた。  翼に向かって尻を突き出し、自分の指を入れるみっともない姿を晒してしまう。 「す、少しでも、ほぐしておこうかなって?」 「ふうん?」 「本当だよ……! だってお前のデカいし……!」 「でもそういうのも俺がしたいって何で分かんないかな? じっくりしてあげたかったのに」  翼もベッドに上がると、俺をひっくり返し、仰向けに寝かせた。  寝室の電気がついたままだ。  これまでも明るい部屋で触り合いをしていたくせに、こういう今からやるとお互い準備までしたこの状況では、部屋の明るさがどうしても気になってしまう。 「翼、電気……」 「消さない」  翼は俺の横に寝転ぶと、俺の背中の下に手を通し、その手で右の乳首を優しくつねった。  それから反対側のを舌先で転がしながら、既にローションまみれになっている俺の穴を指の腹でなぞった。  円を描きながら皺を丁寧にほぐすように触れられ、執拗に弄られる乳首に、俺のがゆるりと勃ち上がってきた。

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