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 どんどん猛ってくる健人の性器は、おとなしかった時とは別物のようだ。 「データは、あるんです。構造も、解っているんです」  少し早口で、由宇は独り言のようにつぶやいた。 「性的刺激を受けた脳は、性欲が高まり反応として勃起命令を出します」 「うん」 「陰茎が脳からの勃起命令を受け取ると、陰茎付近にある平滑筋という筋肉が緩みます」 「うッ、ぅん」 「平滑筋が緩むと血管が広がり、大量の血液が陰茎海綿体に流入します」 「うぅ、んぅう」 「海綿体に血液が溜まると、陰茎は膨らんだ状態になるんです」  淡々と知識を披露してくれる由宇だが、その手はいたずらを続けているのだ。  健人は、すっかり準備が整ってしまった。 「こうしたプロセスを経て、健人さんのペニスは今、大きく硬くなってるんです」 「り、理屈では、そうだね!」  もう、我慢できない。  健人は身を起こし動くと、由宇の体を抱きしめた。 「急に、どうしたんですか!?」 「感情も、大きく膨らんでるんだよ!」  初めての時とは違い、荒々しく唇を合わせてくる健人に、由宇はとまどった。

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