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初めての夜は、まるで壊れものを扱うように、由宇を抱いた健人。
しかし今夜の彼は、貪欲に動いた。
もちろん、心の底にはまだ理性が残っている。
大切な由宇が故障してしまわないよう、慎重に加減した。
「由宇くん、素敵だ。君はホントに……あぁ、もう……ッ」
「健人、さんッ! あぁ、ッあ、はぁッ!」
激しい。
今夜の健人さんは、前より激し……ッ!
「んぁ、あぁ! な、ナカ、擦れてぇ……うぅう!」
あぁ、これは。
性交という行為は。
「気持ち、いぃッ! はぁ、あ! 世界で一番、気持ち悦いぃ!」
「私も、だよ。由宇くんとが、一番、気持ちイイ、よ……ッ!」
(健人さん、今、何て……?)
朦朧としてきた意識で、甘く痺れる体で、由宇は思った。
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