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『由宇くんとが、一番、気持ちイイ、よ……ッ!』
そうか。
健人さんは、過去に他の誰かと……!
途端に、由宇の体が引き攣った。
「ぅあ! 由宇くん、急にキツく締まって……」
「健人さん。健人さん、健人、さんンッ!」
まるで搾り取られるかのように、健人は駆け上がった。
勢いよく、由宇の体内に放った。
「あぁ、あ! はぁあ、んぁあ!」
(凄、いぃ。奥に、精が、ぶつかって、きて……!)
「ま、また……イッちゃうぅ……! 健人、さん……ッ!」
「好きだよ、由宇くん」
余韻で何度もヒクつく由宇を、健人は優しく抱きしめた。
柔らかい髪を撫で、なだめてあげた。
「んぅ……。ふぅ、うぅ……」
「由宇くん、大丈夫? 壊れてないよね?」
「僕は……こう見えても……頑丈……」
いけない。
また、気が遠くなりそう。
由宇は、がんばって目を見開いた。
初めての夜は、不覚にもそのまま、オートスリープに入ってしまったのだ。
今夜は、甘いピロートークなど味わってみたい。
がばりと、由宇は体を動かした。
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