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「どうかな、由宇くん。普段と違う、シチュエーションは?」 「あ、あぁう! 健人さん、そこ……ダメ! あっ、く。ふぅ、うぅ!」  ホテルで一番いい部屋のひとつに、健人と由宇は泊っている。  スウィートルームだけあって、ベッドの感触も上々だ。  沈み過ぎず、跳ね過ぎず。  健人の激しい律動を、ダイレクトに由宇へと伝えている。 「あぁ……! 健人さん、僕ぅッ!」  由宇の体から、勢いよく精が飛んだ。  背を弓なりに反り、大きく震えた後、くたんと力が抜ける。 「由宇くん。私も、そろそろ出……ッ」 「ま、待って! 今!?」  達したばかりで、由宇の体はひどく敏感になっているのだ。  さらに、快感の上乗せが来るとなると! 「僕、死んじゃいますぅう!」 「ごめん! もう、遅いみたいだ!」 「んんあぁ! ッは! あ、はぁ、あぁあ!」 「由宇くん……!」  命の素を注ぎながら、健人は由宇の細い腰をしっかりと抱いた。  肌を擦り付け、骨を軋ませ、熱く熱く愛した。 「あぁ、健人さん……。僕、ホントに死んじゃいそう……」  うっとりとした声は、故障とは程遠い。  健人は安心して、悶える由宇に頬ずりした。

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