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「つまり。健人さんが瑞紀さんを守ったことがきっかけで、交際が始まったんですね?」
やれやれ、と由宇は雑にうなずいた。
「きっと当時の瑞紀さんの目には、健人さんが白馬の騎士に見えたんでしょう。それで、付き合ってください、というわけですか」
「いや、由宇くん。告白したのは、私の方からだよ」
「えっ!?」
「ハラスメントの恐怖から解放された瑞紀くんは、どんどん輝きを増していったんだ」
明るく、のびのびとした瑞紀の振る舞いは、健人を魅了した。
もともと成績は良いので、会話が知的で楽しい。
小柄な体ながら、スポーツも得意。
そんな瑞紀に、健人は惹かれたのだ。
そして二人は、高校生活を恋人同士として、送った。
まぶしく、甘い、青春を過ごした。
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